2008 Fiscal Year Annual Research Report
受容体-Snapin-TRPC複合体を介する新しい受容体作動性Ca2+流入機構
Project/Area Number |
20056011
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
森島 繁 University of Fukui, 医学部, 准教授 (50290911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村松 郁延 福井大学, 医学部, 教授 (10111965)
鈴木 史子 福井大学, 医学部, 助教 (80291376)
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Keywords | α_1アドレナリン受容体 / Snapin / Ca^<2+> / TRPCチャネル |
Research Abstract |
平成20年度は受容体の活性化後に見られる3分子からなるトランスポートソームの形成の分子機構を明らかにしてきた。我々は、これまでα_1受容体とSnapinとTRPCチャネルが相互に作用することにより、α_1受容体刺激後の受容体作動性Ca^<2+>流入が起こることを示してきた。平成20年度は、BiFCやSDS-PAGEなどの方法を用いて、α_1受容体とSnapin、およびTRPCチャネルと結合したSnapinが、それぞれ1:1に小胞体膜上で結合することにより、このSnapinを2分子含んだ4量体トランスポートソームが形成されるという仮説を照明してきた。 このことは、Snapinが小胞体膜上でダイマーを形成することを示唆するばかりでなく、Snapinを介して様々な蛋白が結合しうることを示唆している(鈴木、2009年日本薬理学会シンポジウム発表)。現在、同様の手法を用いて、受容体-SnapinやSnapin-TRPCの蛋白相互作用に関係する分子内領域を同定している。
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Research Products
(11 results)