2008 Fiscal Year Annual Research Report
細胞接着関連因子による上皮細胞間バリアーの形成とバリアー内イオンチャネル形成機構
Project/Area Number |
20056019
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
月田 早智子 Osaka University, 生命機能研究科, 教授 (00188517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 淳 大阪大学, 生命機能研究科, 特任助教 (00362525)
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Keywords | ホメオスターシス / タイトジャンクション / クローディン15 / ノックアウトマウス / 細胞間バリア |
Research Abstract |
本研究課題の目的である、1、上皮細胞シートの物質透過性の基盤解析と2、細胞間バリアーと物質透過性の分子的基盤について検討を進めた。 1、上皮細胞シートの物質透過性の基盤解析 タイトジャンクションを構成するタンパク質の中で、クローディンは最低24種類のサブタイプをもつことが知られている。複数のクローディンノックアウトマウスについて、腸管を中心とした電気生理学的な検討を行った。その結果、これまで重点的に解析を行ってきたクローディン15および他のクローディンのノックアウトマウスにおいて、生体内ホメオスターシスの維持機構としての生理学的な重要性を示唆する結果が得られ、具体的な生体現象での役割についての新たな所見も得られた。今後さらに生体でのクローディンの機能について、検討を進める予定である。 2、細胞間バリアーとそれを介した物質透過性の分子的基盤 データベース解析により、クローディンファミリーに属する遺伝子として、数個の新規候補遺伝子があることを見いだし、それらについて、cDNAライブラリーからのスクリーニングを行い、局在について検討を行った。一方、タイトジャンクションのプロテオミクス解析より、新規1回膜貫通蛋白質のものが見いだされており、それについてもタイトジャンクション蛋白質としての検討を行った。さらに生体における機能的な解析を行うため、それらの遺伝子のタイトジャンクション機能への影響をみる生理学的測定を適宜行い、ノックアウトマウスでの解析に発展させるための準備を行った。
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Research Products
(3 results)