2009 Fiscal Year Annual Research Report
Flk1陽性多能性中胚葉細胞と周囲細胞群の運命決定機構
Project/Area Number |
20057002
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
依馬 正次 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60359578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 智 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50271896)
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Keywords | 循環器 / 転写因子 / 発生 / 再生 |
Research Abstract |
マウス胚におけるFlk1(VEGF-R2)陽性多能性中胚葉細胞は、血球・血管内皮・血管平滑筋・心筋.羊膜・尿膜などの中胚葉系組織に分化することが知られている。以下の3つの研究項目を遂行することにより、VEGF(Vascular endothelial growth factor)などの細胞外環境によるFlk1陽性多能性中胚葉細胞の運命決定機構、およびFlk1陽性血管内皮細胞が作り出す細胞外環境による臓器形成機構を明らかにすることが目的である。1)細胞外環境によるFlk1陽性多能性中胚葉細胞の運命決定機構:VEGFなどの細胞外環境によるFlk1陽性多能性中胚葉細胞の運命決定機構を明らかにすることで、中胚葉系臓器形成の新しいモデルの提唱に繋げる事を目的とする。H19年度は、Flk1ノックアウトマウスに於いて心筋のマーカーが高発現している一方で、Flt1ノックアウトマウスで心筋マーカーが減少していることを示した。H20年度は、Flt1ノックアウトマウスの心臓低形成が、Flk1-nullバックグラウンドによりレスキューされることを見出し、Flt1の表現型がFlk1を介して起こることを遺伝学的に示すことが出来た。2)Flk1陽性多能性中胚葉細胞を生成する細胞外・内シグナルの解明:Flk1エンハンサーDMMEの詳細な解析を通して、多能性中胚葉細胞を作り出す細胞外・細胞内機構を明らかにすることが目的である。H20年度では、Fgf、Bmp、Wntの阻害剤を用いて、DMMEエンハンサーへこれらの液性因子からのシグナルが入力している事を示した。
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