2008 Fiscal Year Annual Research Report
MgcRacGAPによる細胞周期と増殖分化の統合的調節機構の解析
Project/Area Number |
20058006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北村 俊雄 The University of Tokyo, 医科学研究所, 教授 (20282527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 敏行 東京大学, 医科学研究所, 助教 (10306839)
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Keywords | 細胞分裂 / 低分子量G蛋白質 / STAT / サイトキネシス / 転写因子 |
Research Abstract |
Rhoファミリー低分子量G蛋白質の調節因子MgcRacGAP/Cyk4は、細胞分裂の初期にはCdc42-GAPとして染色体分配に重要な役割を果たし、分裂後期には中央体に集積しRho-GAPとして細胞質分裂の終了に必須の働きをする。一方、間期にはMgcRacGAPはRac-GAPとして転写因子STAT3/5の核内移行に必須の役割を果たす。このように研究代表者のグループはこれまでに、MgcRacGAPが細胞周期によって異なる3つの役割を果たし、細胞の分裂と増殖・分化を統合的に調節していることを示唆してきた。 今年度は、MgcRacGAPが分裂した(bipartite)核移行シグナルを有すること、この核移行シグナルがSTAT3およびSTAT5の核移行に必須であることを生化学的な実験によって確認した。またこの際、Rac1も3量体を形成することは、MgcRacGAPとRac1はSTAT3およびSTAT5の核シャペロンとして働くことを示している。このことを論文としてまとめ、Mol Cell Biolに発表した(Kawashima et al.2009)
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Research Products
(19 results)