2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20058014
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤森 俊彦 Kyoto University, 医学研究科, 非常勤講師 (80301274)
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Keywords | マウス / 初期胚 / 細胞周期 |
Research Abstract |
胚のライブイメージングまず胚のライブイメージングから開始した。すでに実験に用いているヒストン融合EGFPを全ての細胞で発現するマウスの5日目胚を子宮より取り出し、in vitroで培養し、コンフォーカル顕微鏡を用いてZ軸をかえながら何枚かの像を撮影し、これを元に立体的な像を10分間に一度つつ連続的に撮影した。撮影した画像を元に、胚の中のどの細胞が、いつ分裂するか、どの細胞が移動するかを解析した。胚をXY平面に投影し、その中でのM期にある核を抽出し、時間軸京に沿ってプロットした。その結果、胚の中で時期依存的、場所依存的に同調して分裂する細胞が見られた。この事から、胚発生の非常に初期に同調していた細胞周期が5日目に至っても依然として緩やかに同調していることが示唆された。胚の形との関連に関しては今後更に解析を進める必要がある。 生体内でのパルスラベルと解析ライブイメージング以外の方法で、局所的細胞周期の違いを判定する方法を検討した。妊娠マウスにBrdUを投与し、その時期に盛んに細胞周期を回している細胞を標識し、90分後に胚を回収、固定し切片を作製し、抗BrdU染色した。その結果、6日目胚においては、「胚体外胚葉の多くの細胞がBrdU陽性となり、局所的な細胞周期の差を見いだすことが難しかった。この時期には、細胞は頻繁に分裂し細胞数を増やし、胚のサイズも大きく変化する為に、多くの細胞が標識されたと推測される。そこで、今後は標識から回収までの時間を更に短くし、検討する余地がある。
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