2008 Fiscal Year Annual Research Report
大規模リン酸化プロテオーム解析による細胞周期制御機構の解明
Project/Area Number |
20058028
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松本 雅記 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 准教授 (60380531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
押川 清孝 九州大学, 生体防御医学研究所, 研究員 (50380051)
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Keywords | 細胞周期 / リン酸化 / プロテオミクス / 翻訳後修飾 / 定量プロテオーム解析 |
Research Abstract |
1) 高感度リン酸化プロテオーム解析法の確立 申請者らがこれまでに構築してきたリン酸化ペプチド精製システムと安定同位体標識による質量タグ導入による定量技術を組み合わせることで、細胞周期依存的に変化するリン酸化の大規模定量解析を確立した。具体的には、金属固定化アフィニティークロマトグラフィー(IMAC)を用いたリン酸化ペプチド精製法の網羅性を上げるために2種類のIMAC担体を用いたタンデム精製法の確立や、post-IMAC多次元クロマトグラフィー法を確立した。さらに、SILAC法およびiTRAQ法の2種類の定量プロテオーム解析技術との組み合わせを実行し、大規模にリン酸化を定量するシステムを構築した。 2) M期特定的リン酸化の解析 まず、SILAC法によるリン酸化定量プロテオーム解析を用いて非同調細胞とM期同調細胞における細胞内リン酸化状態を定量的に比較した。これまでM期においてリン酸化を受けるとの報告があるタンパク質に加えて、多数の未知のタンパク質がM期特異的にリン酸化を受けていることが判明した。 3) 増殖因子依存的リン酸化の懐石 また、iTRAQ法による定量プロテオーム解析法によってEGFやインシュリンなどの増殖因子によって引き起こされるリン酸化の経時変化を大規模にとらえることに成功した。本年度は本方法を細胞周期の解析に適用し大規模なデータを取得する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Large-scale proteomic analysis of tyrosine phosphorylation induced by T CR or BCR activation reveals new signaling pathways2009
Author(s)
Matsumoto, M, Oyamada, K., Ta kahashi, H., Sato, T., Hatakeyama, S., Nakayama KI.
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Journal Title
Peer Reviewed
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