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2008 Fiscal Year Annual Research Report

哺乳類動物におけるAPC活性化因子cdh1による多倍体化制御機構とその意義の解明

Research Project

Project/Area Number 20058033
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

國仲 慎治  Keio University, 医学部, 助教 (10404336)

Keywords発生・分化 / Cdhl / APC / endoreplication / trophoblast stem cell / trophoblast giant cell / gene-trap
Research Abstract

Cdhlの多倍体化における関与を検討するため、cdhl gene-trap(GT)マウスを用いて解析を行った。ヘテロGTマウスの交配から得られたblastocystをfibroblast growth factor4/heparin(F4H)存在下に培養してtrophobiast stem cell(TSC)を樹立した。TSCはF4H非存在下で培養すると、多倍体化により巨大な核をもつtrophoblast giant cell(TGC)などを含む、すべての胎盤構成細胞へと分化することが知られている。野生型とホモGTTSCを分化誘導すると、ホモ細胞は巨核化の程度が野生型と比べ顕著に減少し、多倍体化に異常を呈していた。TGCにおける多倍体化はendoreplicationという、細胞分裂期をスキップしてDNA合成を繰り返す特殊な細胞周期制御機構によることが知られている。野生型TSCは分化誘導により細胞周期を脱出して増殖停止すると共にendorepiicationサイクルへとシフトするが、ホモTSCでは細胞周期脱出が認められずに増殖が分化誘導後4日目まで続いていた。また、TSCでの分化誘導に伴う胎盤分化マーカーの発現を検討してみると、TGC特異的マーカーの発現がホモ細胞では顕著に減弱していることが明らかになった。さらに、in vivoでもホモGTマウスの胎盤TGCは巨核化がほとんど認められず、in situ hybridizationではTGC特異的マーカー陽性細胞が減少していることが分かった。他研究者らの報告から胎盤TGCのendoreplicationと分化は互いに独立して制御されうることが示されていたが、今回の我々の結果より、Cdh1はTGCの多倍体化のみならず分化をも制御するdual-function regulatorであることが示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 胎盤から見た細胞周期因子APC/cdhlの機能2008

    • Author(s)
      佐谷秀行、國仲慎治、他
    • Organizer
      第31回日本分子生物学会年会/第81回日本生化学会大会合同大会
    • Place of Presentation
      神戸
    • Year and Date
      2008-12-11
  • [Presentation] Anaphase promoting complex(APC)活性化因子cdh1はRhoGTPaseの新規調節因子である2008

    • Author(s)
      直江秀昭、國仲慎治、他
    • Organizer
      第67回日本癌学会総会
    • Place of Presentation
      名古屋
    • Year and Date
      2008-10-28

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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