2009 Fiscal Year Annual Research Report
E3ユビキチンリガーゼを用いた新たな免疫制御法の試み
Project/Area Number |
20060034
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
石戸 聡 The Institute of Physical and Chemical Research, 感染免疫応答研究チーム, チームリーダー (10273781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 栄治 , 感染免疫応答研究チーム, 研究員 (40435649)
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Keywords | E3ユビキチンリガーゼ / 人工免疫制御 / ドラッグデリバリー / MHC分子 / B7分子 |
Research Abstract |
本年度は、ウイルスMIRおよびMARCHのタンパク精製の方法の確立を目指したとともに、MIRを標的細胞へ導入出来るか否かの検討を行なった。MIR2はC末端にHisタグを付け精製する事が出来なかった。しかしながら、N末にmyc-FLAGタグを付けると精製する事が可能であった。従って、myc-HisのタグをN末に付け大量に精製出来る方法を模索している。さらに、MIR2はタンパク精製の段階でアグリゲーションを起こす為に、変性阻害剤の検討も行なって行かなければならない事が明らかとなった。MARCHの精製に関しては、MARCH-Iの精製法の確立を目指した。アミノ末端を欠損させる事によりMARCH-Iの発現が上昇する事が明らかとなり、機能も温存出来る事を見出した。さらに、C末端にHisタグを付ける事により、精製が可能である事も見出した。従って、MARCH-Iの応用にはアミノ末端欠損体を用いる事を目標とする。MIRタンパク質の導入の可能性に関して、基質蛋白質が発現しているB細胞株に、MIRがconstitutiveに発現している細胞を融合させることにより、MIRが融合先の細胞にて機能するか否かを検討した。c-MIRが発現している細胞に放射線照射を行ない不活性化を行ない、B7-2が発現している標的細胞にポリエチレングリコールにて融合させた。約4時間後にB7-2の発現が抑制されている事を確認した。不活性化した細胞にあるc-MIRにて抑制が確認された事から、さらに、c-MIRを含むミクロソームを用いて同様の検討を行なった。しかしながら、ミクロソームにては標的細胞におけるB7-2の発現を抑制することは出来なかった。これらめ事から、MIRをプロテオリポソームにて導入する必要がある事が明らかとなった。
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Research Products
(8 results)