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2008 Fiscal Year Annual Research Report

エマージェンティスト・アプローチによる新しい認知経済学の創造

Research Project

Project/Area Number 20200002
Research InstitutionAoyama Gakuin University

Principal Investigator

中込 正樹  Aoyama Gakuin University, 経済学部, 教授 (30137020)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 馬場 弓子  青山学院大学, 経済学部, 准教授 (40302674)
Keywords認知経済学 / 認知哲学 / 経済理論 / エマージェンティスト・アプローチ / 行動経済学 / ニューロエコノミックス
Research Abstract

本研究は昨年11月に採択されたので、まだ限られた時間の中での研究活動しか行われていないが、そのなかで当初交付申請書で述べたように、4月以降の新年度における本格的な研究計画の実施のためのいわば準備となる活動を精力的に行った。その内容は、次のように2つに分けて述べることができる。
(1) 新しい認知経済学の創造をめざすときの基本的な方法論の再確認とそれをさらに討議によって深める努力をしておくことである。コンセプトが革新的で独創的であればあるほど、こうした基本的な研究的努力は重要なものになる。そこで研究代表者、研究分担者、研究協力者間で繰り返し綿密な議論を行い、こうした方法論的な相互確認と理解の深化をめざした。そのプロセスで準備的な論文ではあるが、2本の論文(中込(2008)と馬場(2009))を書き上げた。前者の論文では従来の新古典派経済学のパラダイムを批判的に理解しつつ、それを超えていかなる新たな経済学的パラダイムの構築をめざすのか、ゲーム理論の具体的諸研究をも踏まえながら考察を行った。後者の論文では、近年の行動経済学の基本原理を導入すると、これまでのゲーム理論が導いてきたオークションに関するいくつかの重要な結論が具体的にどのように修正されるか分析を行った。これらの論文は、新年度以降行われるより根源的な理論パラダイムの革新をめざした研究の序論的役割を果たしうるものであったと理解している。
(2) 本年度の目的の第2は、新年度での本格的な研究の進展のために、いわばその基礎となる物質的な諸条件を急ぎ整えることである。具体的には研究用の資料や文献の入手、パソコンと必要なソフトの購入などの準備である。これら必要な準備を確認・検討して、慎重かつ迅速に購入のための発注を行った。新年度以降その準備に基づいて、円滑に理論研究と実証研究が展開できるようにしていきたいと考えている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009 2008

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Prospect Theory and Auctions2009

    • Author(s)
      馬場弓子
    • Journal Title

      青山経済論集 60巻4号

      Pages: 1-25

  • [Journal Article] 予測と意思決定に関する批判的考察 : 実験経済学、行動経済学および認知経済学2008

    • Author(s)
      中込正樹
    • Journal Title

      青山経済論集 60巻3号

      Pages: 49-70

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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