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2009 Fiscal Year Annual Research Report

分子コンピュータ内蔵リポソーム:自律的に考え判断するドラッグデリバリーシステム

Research Project

Project/Area Number 20200007
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

庄田 耕一郎  The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 助教 (00401216)

Keywordsドラッグデリバリー / 生命分子計算 / 人工細胞モデル / 分子アンブレラ-DNA
Research Abstract

本研究では、分子コンピュータとリボソームを融合した「考える」薬物送達システム:インテリジェントDDSの実現を目指している。平成21年度の計画は、(1)高品質リボソーム調製法の導入、(2)分子アンブレラ-DNA複合分子の導入、(3)膜を介した人工情報伝達システムの開発、であった。
(1) 遠心沈降法という、w/oエマルジョンを緩衝液中に落とし込む方法で、ジャイアントユニラメラリポソームを調製した。その内水相に自律型分子コンピュータRTRACSを封入し、サイズ分布が小さく、より細胞に近い構造を持つリボソーム中で、分子コンピュータが動作することを、フローサイトメーターで検出に成功した。
(2) 新規分子アンブレラ-DNA複合分子を設計し、実際に合成した。合成の簡便化と収率の向上を達成するために、分子の脂溶性を向上するジメトキシトリチル基で、分子アンブレラのコール酸部分の水酸基を保護した。この工夫により、合成的に扱いにくい両親媒性分子である分子アンブレラの合成を簡便に行うことができた。また、その膜透過能を、分子ビーコンをプローブとして用いて、リアルタイムに蛍光検出した。その結果、驚くべきことに、分子アンブレラ-DNA複合分子は、相補的な配列を持つ31merのオリゴDNA鎖の膜透過を促進する性質を有することが分かった。この成果は、現在、投稿準備に入っている。
(3) 分子アンブレラは「物質」の膜透過を促進する。一方、細胞が行っているシグナル伝達システムに習う本系は、分子の構造変化を利用して情報を伝達する。平成21年度中に、標的分子の設計と合成ルートの検討、合成中間体の合成までを達成した。また、(2)との関連で、シグナル伝達能の評価系構築に必要な諸技術(リボソーム調製法・アガロースゲル濾過法・長時間の蛍光強度測定に必要なセル密閉器具の開発)の習得に成功している。

  • Research Products

    (3 results)

All 2010 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] Construction of AND gate for RTRACS with the capacity of extension to NAND gate2009

    • Author(s)
      Yoko Sakai, Yoriko Mawatari, Kiyonari Yamasaki, Koh-ichiroh Shohda, Akira Suyama
    • Journal Title

      Lect.Notes Comput.Sc. 5877

      Pages: 137-143

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 分子アンブレラ-DNA複合分子(コール酸修飾DNA)のリポソーム膜透過作用の研究2010

    • Author(s)
      庄田耕一郎
    • Organizer
      日本化学会
    • Place of Presentation
      近畿大学本部キャンパス(大阪)
    • Year and Date
      2010-03-28
  • [Presentation] 新規細胞モデルとしての分子コンピュータ封入ベシクル2009

    • Author(s)
      庄田耕一郎
    • Organizer
      日本生物物理学会
    • Place of Presentation
      アスティ徳島(徳島市)
    • Year and Date
      2009-10-31

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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