2008 Fiscal Year Annual Research Report
人工糖鎖高分子によるビメンチン・デスミンの新機能に基づく生理的役割の解明
Project/Area Number |
20200016
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊勢 裕彦 Tokyo Institute of Technology, 大学院・生命理工学研究科, 特任講師 (10324253)
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Keywords | ビメンチシ / デスミン / レクチン / 中間径フィラメント / N-アセチルグルコサミン |
Research Abstract |
当該年度においては、ビメンチン・デスミンのN-アセチルグルコサミン結合活性の詳細な検討を行った。ビメンチン・デスミンにおけるGlcNAc結合部位の同定を試みた。ビメンチン・デスミンは、中間径フィラメントと呼ばれるファミリーに属し、それぞれ相同性が高い。これらの中間径フィラメントのRod IbドメインとRod IIドメインの組み替えタンパク質を作成し、人工糖鎖高分子であるPV-GlcNAcへの結合活性を表面プラズモン共鳴解析や共焦点レーザー顕微鏡による解析によって検討した。その結果、Rod IIドメインがPV-GlcNAcに対して非常に高い相互作用を示すことが明らかになった。さらにRod IIドメインの組み替えタンパク質を利用してこのRod IIドメインを特異的に認識する抗血清を作製し、細胞表面におけるビメンチン・デスミンの局在を免疫染色によって調べたところ、Rod IIドメインが細胞表面に局在していることが明らかになった。このRod IIドメインは、他の中間径フィラメント(GFAPやperipherin)においても高い相同性をもっており、他の分子の細胞外出現とGlcNAc結合活性が考えられた。今後は、さらに詳細なGlcNAc結合部位を同定して、GlcNAc結合活性をもたない変異型のビメンチンを作製して詳細な機能について検討していく予定である。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Critical role of bone marrow apoptosis-associated speck-like protein, an inflammasome adaptor molecule, in neointimal formation after vascular injury in mice2008
Author(s)
Yajima N, Takahashi M, Morimoto H, Shiba Y, Takahashi Y, Masumoto J, Ise H, Sagara J, Nakayama J, Taniguchi S, Ikeda U
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Journal Title
Circulation 117
Pages: 3079-3087
Peer Reviewed
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