2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20200030
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
加藤 潤一 Tokyo Metropolitan University, 理工学研究科, 准教授 (10194820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永島 賢治 首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (80264589)
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Keywords | 大腸菌 / 光合成 / 光合成細菌 / ゲノム / クロロフィル |
Research Abstract |
(1) Sequential cloningシステムの改良 大腸菌染色体に光合成細菌Rhodobacter sphaeroidesの光合成に関与する遺伝子群をクローニングすることに成功したが、発現しなかったため、大腸菌のプロモーターやSD配列に遺伝子をつなげた形でクローニングするようにcloningシステムを改良した。 (2) カロテノイド合成の再構築 光合成細菌Rhodobacter sphaeroidesのカロテノイド合成に関与する遺伝子群、crtE, -B, -I, -C, -D, -F, -Aを、大腸菌のプロモーターやSD配列に遺伝子をつなげた形でクローニングした菌株を作製した。それぞれの転写は確認できたが、HPLCにより反応生成物について調べたところ、crtD遺伝子産物の活性が不十分であることがわかったので、光合成細菌Rubrivivax gelatinosusのcrtD遺伝子をクローニングして補うことにより、カロテノイドであるスフェロイデンの合成に成功した。 (3) バクテリオクロロフィル合成の再構築 光合成細菌Rhodobacter sphaeroidesのバクテリオクロロフィル合成に関与するbch遺伝子群を大腸菌染色体に、大腸菌のプロモーターやSD配列に遺伝子をつなげた形でクローニングした菌株を作製した。bchMの転写が検出できなかったので、bchM遺伝子をクローニングして補うことにより、プロトポルフィリンIXの中心にマグネシウムイオンが配位しさらにメチル化されたものを合成することに成功したが、bchE遺伝子の活性が不十分であることがわかった。bchE遺伝子や同じ反応を触媒するacsF遺伝子をクローニングして補ったが反応は進まなかったので、産物が不溶化している可能性を考えて、nusA遺伝子との融合遺伝子を作製して調べたところ、わずかではあるが、反応生成物が確認された。
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