2008 Fiscal Year Annual Research Report
非B型DNA配列を利用した遺伝子発現制御による高効率・安定的遺伝子改変動物の開発
Project/Area Number |
20200032
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
三谷 匡 Kinki University, 先端技術総合研究所, 准教授 (10322265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安齋 政幸 近畿大学, 先端技術総合研究所, 講師 (30454630)
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Keywords | 応用動物 / 発現制御 / クロマチン / 発生工学 / RNAi |
Research Abstract |
本研究は、クロマチンを制御して遺伝子発現を調節できるDNA構造(非B型DNA構造 : クロマチンモジュレーターと称す)を利用することにより、高効率・安定化した遺伝子発現強化機能を付与した「クロマチン改変動物」を創出することを目的とする。本年度は以下の研究を行った。 (1) Pol III型転写活性モデルの作製 RNAポリメラーゼIII型転写活性におけるクロマチンモジュレーター機能の解析を目的として、shRNA発現トランスジェニックマウスによるノックダウンマウスの作製と解析を進めている。本年度は、これまでに報告したSOD1ノックダウンマウスについて個体レベルで解析し、RNAi効果に組織差があること、micro RNAの経路と競合しないことなどを明らかにした。さらに、RNAi技術の特徴であるスプライスバリアントのノックダウンについて、Bcrp1の3つのアイソフォーム(A, B, C)をモデルにアイソフォームAのノックダウンES細胞を作製した。 (2) クロマチンモジュレーター付加Bcrp1アイソフォームノックダウンES細胞の作製 Bcrp1 mRNAアイソフォームAをターゲットに、loxP配列で挟んだクロマチンモジュレーター付加shRNA発現ES細胞を作製した。さらに、Creリコンビナーゼによりクロマチンモジュレーターを除去したES細胞を作製し、ノックダウン効率について比較した結果、クロマチンモジュレーターによるRNAi機能強化の可能性が示唆された。
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Research Products
(10 results)