2008 Fiscal Year Annual Research Report
新規:原子ビームによる表面科学および細胞生理化学への応用
Project/Area Number |
20200054
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
梅澤 憲司 Osaka Prefecture University, 総合教育研究機構, 准教授 (80213487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 健助 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 教授 (10209942)
加藤 幹男 大阪府立大学, 理学系研究科, 准教授 (30204499)
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Keywords | 表面 / 原子ビーム / 原子構造解析 / 細胞生理化学 |
Research Abstract |
本研究を実施ている表面解析装置は、自作機である。長年かけて電子回路、計測用ソフトウエァー、試料用マニュピュレータを外部への依頼を行わずに全てを自作した。このため他にない独創性がある装置開発が進んでいると考える。H20年度は、計測用ハードウエァである電子回路の実装を再度見直した。飛行時間計測用計器の電子回路実装変更、複数のパルス信号が自由自在な時間タイミングで発生できるよう電子回路の変更、ステッピングモータ駆動用電源の変更などを実施した。その成果があり、飛行時間スペクトルは非常に優れたS/N比で取ることに成功した。かつデジタル・アナログ電子回路混在の計測用ハードウエァーがノイズの影響を受けなく安定して働くようになった。電子回路については実用新案を申請し権利化を図った。今後出願の変更も検討している(特46条の2)。早期権利化をはかったのは、自作電子回路をビジネスとして活用する旨の話があったからである。検出器周辺では電場の掛け方を変更し検出効率を100%とした。表面原子構造解析用として電源を購入した。次に生体細胞への照射のために10kVのイオン源を購入した。また検査用生物顕微鏡も購入した。大気中にて生体細胞ヘビーム照射を行うための装置の試作を始めた。
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