2008 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルス由来B-DNA認識機構の解明と免疫調節薬への応用
Project/Area Number |
20200074
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
武下 文彦 Yokohama City University, 医学部, 准教授 (60333572)
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Keywords | ヒストン / 自然免疫 / 免疫調節薬 |
Research Abstract |
本研究課題では、ヒストンH2Bを介するnaked DNA(ヌクレオソームに取り込まれていないフリーなDNA)認識機序について分子生物学・生化学的に解析し、このシグナル活性化経路を調節する分子を応用した新規免疫調節薬開発の基盤的研究を行うことを目的とした。特に最近発見したH2BとIPS-1との融合分子(N'-CARD)は、非常に強力にインターフェロンを誘導することがあきらかとなっている。このことから、H2BとIPS-1の複合体形成がI型インターフェロン産生シグナルに重要であることが想定された。またリコンビナントN'-CARDタンパクにptotein transduction domain(PTD)を付加し(N'-CARD-PTD)、細胞内へ導入させることに成功した。このことによりタンパク製剤として、細胞外からの単独投与で、Toll様受容体などを介することなく幅広い細胞種においてインターフェロンを誘導させることに成功した。Tandem-affinity purification(TAP)法による精製およびMS解析により、この分子は、nuclear DNA helicase(NDH)と相互作用し、細胞内シグナルを活性化させることがあきらかとなった。また、インターフェロン誘導剤としての応用を検討した。その結果、N'-CARD-PTDは、マウスにを用いたin vivoでの検討の結果、アジュバントとして機能し、インフルエンザワクチンの免疫原性を増強し、ウイルスに対する防御的免疫応答を増強させることを確認した。このことから、N'-CARD-PTDは細胞透過性ポリペプチドアジュバントとして新規自然免疫シグナルを活性化するアジュバントとして応用可能であり、臨床応用の可能性が示唆された。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] A signaling polypeptide derived from an innate immune adaptor molecule can be harnessed as a new class of vaccine adjuvant2009
Author(s)
Kobiyama K, Takeshita F*, Ishii KJ, Koyama S, Aoshi T, Akira S, Sakaue-Sawano A, Miyawaki A, Yamanaka Y, Hirano H, Suzuki K, and Okuda K.
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Journal Title
Journal of Immunology 182
Pages: 1593-1601
Peer Reviewed
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