2010 Fiscal Year Annual Research Report
高病原性インフルエンザウイルスによる呼吸不全における細胞膜リン脂質の役割
Project/Area Number |
20200081
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
今井 由美子 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50231163)
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Keywords | インフルエンザ / イノシトールリン脂質 / 急性呼吸不全 |
Research Abstract |
本年度は、A549細胞を用いてイノシトールリン脂質(PIs)代謝関連酵素のsiRNAを行い、インフルエンザウイルス(PR8株)の感染を行い、関連酵素のknockdownのウイルス増殖ならびに宿主免疫応答に及ぼす影響を検討した。ウイルス価、ウイルスRNAの増幅、肺病理所見、サイトカインプロフィール、オートファジー関連遺伝子の発現変化等を経時的に解析した。さらにdot plot法で肺組織PIsの変化を見た。さらに、マウスインフルエンザ(PR8株)ウイルス感染モデル肺で、遺伝子発現解析を行なった。Bioinformaticsの手法を用いた、pathway解析から感染に伴い、イノシトールリン脂質代謝系が大きく変動することがわかった。また、代謝経路関連遺伝子の動態を解析し、感染に伴って大きく変動するkinaseならびにphosphataseを同定した。次いで、樹立したイノシトールリン脂質(PIs)関連酵素欠損マウスを用いてインフルエンザ(PR8株)ウイルスの感染実験ならびにin vivoマウスICUシステムによる解析を行った。とりわけ、本年度は、PIKfyveに着目して解析を行った。これらの検討から、Class III PI3-kinaseがインフルエンザウイルスの増殖ならびに免疫応答、さらに病原性発現に重要な役割を果たしていることが示唆された。
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Research Products
(19 results)