2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Plastic Physics of Defect Mechanics
Project/Area Number |
20226004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Materials/Mechanics of materials
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
SHIBUTANI Yoji Osaka University, 工学研究科, 教授 (70206150)
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Project Period (FY) |
2008 – 2012
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Keywords | ナノインデンテーション / 欠陥間相互作用 / 分子動力学シミュレーション / 最小エネルギー経路探索 / マイクロ材料力学 |
Research Abstract |
本研究では,固体材料の塑性変形の基礎メカニズムである転位を素欠陥とし,その素欠陥と素欠陥の相互作用,および素欠陥と結晶粒界や表面・界面といった周囲欠陥との相互作用に代表される塑性物理現象を,実験力学および計算力学の両面から解明し,従来より体系化されてきたマクロな塑性現象と論理的に関連付けることにより,新たに塑性物理学という学理の創出を目的とするものである.とりわけ,強度発現の観点から,転位と結晶粒界の力学的相互作用が最も重要であり,古くからHall-Petch(H-P)の関係として知られている.ここでは,ナノインデンテーションによる粒界近傍の不均質な領域における押込み変形挙動と,結晶学的な解析の両面から,粒界の持つパイルアップ効果,シンク効果,射出源といった役割を明確にする.そして,マクロなH-P効果に通じるメカニズムを解明し,塑性の物理について検討する
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