2012 Fiscal Year Annual Research Report
高密度振動モニタリングによる社会基盤施設の極限性能評価法
Project/Area Number |
20226011
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤野 陽三 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20111560)
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Project Period (FY) |
2008-05-12 – 2013-03-31
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Keywords | モニタリング / 振動 / 状態把握 / 地震応答 / 風応答 |
Research Abstract |
1.鋼桁橋の走行荷重による動的応答予測法 昨年度に引き続き,様々なレベルでのFEMモデルと応答予測精度の関係を実測時データをベースに広範な検討を行った.ひずみレベルが疲労寿命に影響するような大きなレベルの場合は,メッシュをある程度細かくすれば十分な精度で予測できることが明らかとなった.その成果をふまえ,鋼I桁橋の補強の効果,損傷のおこりやすい場所の同定のパラメトリックな解析を行った. 2.横浜ベイブリッジの2011年東北地方太平洋沖地震の挙動 昨年度は,おもに固有振動などの道徳性をみたが,本年度は,線系挙動を中心に詳細な分析を行った.特に,主塔と桁との衝突振動が生じていることに着目し,そのことによる固有振動特性の変化,減衰の変化などを調べた.また,今回の地震の倍程度の大きさの地震,あるいは設計時に想定したレベルIIの地震動に対して,主塔と桁との間の衝突力がどの程度になるかを推定し,タワーリンクの強度を下回ることを確認した. 3.白鳥大橋の主塔における風向方向振動の分析 モニタリングデータから明らかとなった風向方向振動の特性を調べる目的で,弾性模型を用いた風洞実験,ならびに数値流体解析を実施し,モニタリングデータと整合的な結果が得られることを確認した. 4.免震高層建物の2011年東北地方太平洋沖地震による応答モニタリングデータの分析 東京豊洲にある芝浦工業大学に地震計を十数台設置し,モニタリングを2010年秋から開始していたが,2011年3月11日の東北太平洋沖地震による本震ならびに20個を超える余震による応答によるモニタリングに成功した.固有振動数や減衰の振幅依存性や高次モードの加振状況などのデータを分析するとともに,構造設計用数値モデルを解析し,応答予測性を検討した.世界で最も密なモニタリングシステムによる最も大きくかつ地震応答の大きいデータセットを得ることに成功した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)