2012 Fiscal Year Annual Research Report
波長チャネル制御を用いる半導体マイクロリングプロセッサの研究
Project/Area Number |
20226019
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
國分 泰雄 横浜国立大学, 工学研究院, 教授 (60134839)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 太郎 横浜国立大学, 工学研究院, 准教授 (40293170)
|
Project Period (FY) |
2008-06-04 – 2013-03-31
|
Keywords | 微小共振器 / 量子井戸 / 半導体光増幅器 / 相互位相変調 / 相互利得変調 / マイクロリング共振器 / 論理ゲート |
Research Abstract |
昨年度までにマイクロリングレーザとマイクロリング半導体光増幅器の基本的設計・製作技術を開発して,単一モード条件の導波路幅1.2ミクロンでマイクロリングレーザを試作したが発振しなかった.この現象を解明するために,幅の異なる直線レーザを試作したところ,導波路幅2ミクロン以上で発振したため,ドライエッチングによるハイメサ導波路の側壁ダメージの影響が判明した.そこで最終年度であった2012年度は,このドライエッチングによる側壁ダメージの影響を回避するために,2ミクロンに導波路幅を広くしたマイクロリングレーザおよびマイクロリングSOAを設計し直し,製作に取り組んだ.その結果,波長1560nm付近で室温連続(CW)発振が得られた. そこで発振スペクトルの隣接する2つのピーク波長でピーク値がほぼ近い2本を選択して,一方の発振波長λ0に合わせたチューナブルレーザからの連続光を入射させたところ,入射光をOFFにした後にもう一方の発振波長λ1のピークが-23.4dB抑制され,入射させた波長λ0のピークが増大した.また,逆にもう一方の発振波長λ1の連続光をチューナブルレーザから入射させると,その入射光をOFFにした後に発振波長λ0のピーク強度が-29.6dB抑制され,発振波長λ1のピークが23.8dB増加した.この結果から,CW発振におけるフリップフロップ動作が確認出来た.さらに注入電流を変化させて同様の測定を行ったところ,今度は入射光を注入中には他方の発振ピークが15dBから20dBほど抑制されるが,OFFにした後には元に戻る現象が確認され,CW発振におけるインバータ動作が確認出来た.したがって,マイクロリングレーザによってフリップフロップとインバータ動作を実証した.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|