2009 Fiscal Year Annual Research Report
ストレスシグナルの分子機構解明による創薬基盤の確立
Project/Area Number |
20229004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
一條 秀憲 The University of Tokyo, 大学院・薬学系研究科, 教授 (00242206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 弘資 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 准教授 (10313230)
名黒 功 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (80401222)
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Keywords | ストレス / ASKファミリー |
Research Abstract |
ストレス応答は、細胞が持つ最も基本的な生命現象のひとつであり、その破綻は、炎症、がん、神経変性、自己免疫などをはじめとする多様な疾患の発症原因となる。シグナル伝達分子の多くは、ホルモンやサイトカインなどの生理活性物質のみならず物理化学的ストレスによってもその活性が制御されるが、ストレスセンサーの実体ならびにタンパク質によるストレス認識の構造的ならびに時空間的分子基盤については不明な点が多く残されている。本研究は、ストレス応答性ASKファミリーキナーゼならびにその活性制御タンパク質群の機能解析を中心テーマとして推進し、酸化ストレス、小胞体ストレス、浸透圧ストレスなどの物理化学的ストレスが如何にしてリン酸化シグナルに変換され、またストレスシグナルが如何にして細胞機能を司るかという、基本的な生命現象の分子的実体の解明を目指す。本年度は、1.ASK1活性の時間的制御におけるユビキチンー脱ユビキチン化の役割、2.線虫ならびにショウジョウバエを用いた遺伝学的アプローチ(スクリーニング)によるASKファミリーシグナルの解明、3.ASKファミリーの発がん過程における役割、4.新規脱リン酸化酵素PGAM5によるASK1活性制御機構の解明、5.浸透圧ストレス応答機構の解明、に焦点を絞って研究を展開し、それぞれの項目について、ストレスシグナルの新しい制御機構の解明に進展がみられた。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
Nishitoh, H., et al.
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Journal Title
Protein Misfolding Disorders : A Trip into the ER (ed Hetz, C.)(Bentham Science Publishers)
Pages: 94-102
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