2008 Fiscal Year Annual Research Report
アンテナの指向性を利用するユビキタスインフラストラクチャに関する実証的発展研究
Project/Area Number |
20240005
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
渡辺 尚 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 教授 (90201201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小花 貞夫 (株)国際電気通信基礎技術研究所, 適応コミュニケーション研究所, 所長 (60395043)
水野 忠則 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (80252162)
萬代 雅希 静岡大学, 情報学部, 助教 (90377713)
四方 博之 (株)国際電気通信基礎技術研究所, 適応コミュニケーション研究所, 主任研究員 (00510124)
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Keywords | ユビキタスネットワーク / アドホックネットワーク / メディアアクセス制御(MAC) / スマートアンテナ |
Research Abstract |
本年度は,以下の項目に関して研究を推進した. 1A) 指向性MACの高度化 マルチレート環境に適した指向性MACプロトコルを提案し,計算機シミュレーションにより有効性を明らかにした.次に,デフネス端末問題への対策として代理端末を導入した指向性MACプロトコルを提案し,基礎評価を行った. 1B) 指向性ルーティングの開発 ルートをジグザグにすることで指向性隠れ端末問題を低減するルーティングプロトコルを提案,評価した.また,提案MACプロトコルの光無線への適用を検討した.さらに,オーバーヒアリングに起因する,さらされ端末問題を軽減する指向性ルーティング手法を提案し,有効性を確認した. 1C) アンテナ指向性を利用したクロスレイヤプロトコルの開発 メインローブを複数有するアンテナパターンを利用するブロードキャスト手法を提案し,提案手法が高いレート選択を可能にすることを明らかにした. 1D) センサネットワークの小型化,省電力化 複数シンクを用いてセンサネットワークの負荷分散を図るDCAM方式を拡張することでネットワーク寿命を延長する手法を開発した.また,センサネットワークにおいて情報集約適用時の遅延およびエネルギ消費特性を理論解析し,タンデムトポロジおよびクロストポロジでの性能に関する知見を得た.さらに,自然環境への影響を考慮したセンサネットワークを提案した. これらの研究成果を統合したテストベッドおよびデモシステムを開発し,情報処理学会のワークショップデモ部門で1位を獲得した.
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Research Products
(17 results)