2008 Fiscal Year Annual Research Report
不均質なペタバイト級時空間センサデータの統合利用基盤
Project/Area Number |
20240010
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
小島 功 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 情報技術研究部門, 研究グループ長 (00356982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 博之 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (00204876)
天笠 俊之 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (70314531)
川島 英之 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (90407148)
石川 博 静岡大学, 情報学部, 教授 (60326014)
横山 昌平 静岡大学, 情報学部, 助教 (20443236)
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Keywords | GEO Grid / 衛星画像 / WebGIS / rinzo. ma / サポートベクターマシン / 気圧配置 / 全文検索 / 分散データベース |
Research Abstract |
GEO Gridプロジェクトで管理されている130万シーン、150TB以上に上る衛星観測データやそのメタデータを中心とし、本年度は以下のような課題について研究開発を行った。 まず、不均質さに注目したデータ統合基盤としては、情報検索、特に全文検索エンジンの仕組みに基づきデータベース処理を行う基盤の研究を行い、GEO Gridのメタデータ検索システムの開発を行った。検索結果が利用者の意図に対して膨大な場合でも十分な応答時間が得られるなど、情報の個数が不均質な状態に対する基本的な利点を確認した。また、分散データ・メタデータ処理については、関係DBとXMLDBとを扱う分散データ統合のミドルウェアの研究開発を行い、時系列データを扱う応用を示した。 ブラウザに基づく対話的検索・可視化については、wikipediaと衛星画像メタデータという、全く異なる二つのデータソースを利用し、災害前後の衛星画像を検索する手法を確立した。この手法は様々な分野に適応可能なもので、膨大な量の衛星画像から目的の画像を効率よく検索する為の基盤技術となりうる。 センサーデータに対するストリーム処理基盤としては、衛星画像データからのイベント検出手法を提案した。比較手法に対して約100倍の実行速度を持ち、検出精度が約95%である結果を得ている。衛星画像を対象とした実験でも、実世界で発生したイベントを検出できた。 統合利用応用を念頭に、気象データの分析とアクセス方法に関する研究を行った。西高東低冬型など特定の気圧配置を判断するには、研究者が膨大な天気図を目視で判別する必要があったが、これを軽減するため、サポートベクターマシンを用いた自動判別技法を提案、検索システムのプロトタイプを開発し,アンケート調査による評価で有効性を確認した。 最後に、気象データを対象として,遠隔サーバ上のデータへの透過的なアクセスを提供するシステムMDFSを提案した.そしてC-Miner*を用いたアクセス効率化技法を提案した。
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Research Products
(14 results)