2008 Fiscal Year Annual Research Report
疾患のシステム的理解を目指したIL-1関連遺伝子欠損マウスライブラリーの作製
Project/Area Number |
20240041
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩倉 洋一郎 The University of Tokyo, 医科学研究所, 教授 (10089120)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西城 忍 東京大学, 医科学研究所, 助教 (60396877)
角田 茂 東京大学, 医科学研究所, 助教 (80345032)
藤門 範行 東京大学, 医科学研究所, 助教 (90447334)
日下 智聖 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (60466836)
|
Keywords | サイトカイン / 疾患モデル動物 / 自己免疫疾患 / Th17鈿胞 / 関節リウマチ |
Research Abstract |
動物細胞が分泌するサイトカインと呼ばれる一群の蛋白質は情報伝達物質として機能しており、感染症や、自己免疫、肥満、糖尿病、発熱、ストレス応答など種々の疾病の病態形成や生体の恒常性維持において重要な役割を果たしている。本研究ではこれらの疾病の新たな治療法の開発に資するため、実験動物学的立場からIL-1ファミリーおよびその下流遺伝子の系統的な遺伝子欠損マウスライブラリーを作製し、それらの遺伝子の機能と相互関係を解析し、生体の恒常性の維持や疾病に於ける役割を解明することを目的としている。免疫系、神経系、内分泌系それぞれに於けるIL-1ファミリー、およびその下流遺伝子の役割を解析するため、本年度はIL-1Ra-KOマウスの関節で発現亢進の見られた遺伝子の中で、既に作製に成功している5遺伝子についてC57BL/6JあるいはBALB/cA背景への戻し交配を進めた。また、新規3遺伝子のKOマウス作製を進め、既に3遺伝子の変異ESクローンを得ており、2遺伝子についてはキメラマウスの樹立に至っている。その他、強直性脊椎炎モデルの樹立、新規2遺伝子の免疫機能解析、IL-1Ra-KOマウスを用いた脳内性化学分析をほぼ計画通りに遂行した。また、IL-1Ra-KOマウスの痩せる原因が、交感神経の活性化によるインスリン分泌の減少、食欲の低下、活動量の増大の結果であることを解明した。
|
Research Products
(1 results)