2009 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のエネルギー消費量決定要因の横断的・縦断的検証(体力,筋細胞量に注目して)
Project/Area Number |
20240061
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
木村 みさか Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学部, 教授 (90150573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡山 寧子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (50150850)
小松 光代 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (20290223)
海老根 直之 同志社大学, スポーツ健康科学部, 講師 (30404370)
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Keywords | 高齢者 / エネルギー消費量 / 二重標識水 / 細胞外液量 / 細胞内液量 / 筋細胞量 / 部位別多周波インピーダンス法 |
Research Abstract |
本研究は、高齢者における総エネルギー消費量(TEE)決定要因を明らかにし、食事摂取基準・運動基準作成へのエビデンスを提供することを目的として、1)虚弱を含む幅広い高齢者に適用できるTEE評価法(各種簡便法)をDLW法との比較で検証し、2)特に身体を動かす基盤となる筋肉の細胞量(機能的筋細胞量)に注目し、これを評価する方法を確立するとともに、3)TEEに及ぼす筋細胞量の影響、体力、栄養摂取状況との関連を横断・縦断的に検討し、4)これらの知見をもとに、一般高齢者と虚弱高齢者に運動介入研究を行い、体力増強とともにTEEを向上させる方法について検証する。研究計画は4年である。 本課題では、先ず、様々な年齢および体型の日本人に適用できる精度の高い身体活動量と身体組成(筋細胞量)評価法の確立を目指し、年齢、体型、活動量の異なる対象者で、ゴールドスタンダード(TEEはDLW、筋細胞量はBr)を参照に、簡便法(各種活動量計、簡易活動記録表、部位別多周波インピーダンス分光法S-BIS)の妥当性を検証する所からスタートした。そして、昨年度(平成20年度)末には、ランナーや肥満・やせ体型を含む年齢20歳から80歳の67名を対象としたゴールドスタンダードと簡便法を用いた測定・調査が終わり(一部試料は平成21年度に分析)、平成21年度は、こども(小学6年生・中学1年生のランナー14名:男子8名、女子6名)を対象にした測定・調査を実施した。また、今年度は、S-BIS法を用いて細胞内液と細胞外液を分けて測定することにより、浮腫や脂肪を取り除いた筋細胞量測定が可能であることを成果として発表することができた(Journals of Gerontology, 2010)。
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