Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 成哲 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (00324898)
中山 迅 宮崎大学, 教育学研究科, 教授 (90237470)
三宅 志穂 神戸女学院大学, 人間科学部, 准教授 (80432813)
小川 義和 国立科学博物館, 事業推進部, 課長 (60233433)
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Research Abstract |
本研究では,「サステナビリティ学」や「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development:略称ESD)」の射程から構想した新しいタイプの理科教師教育プログラムを開発し,評価することを目的としている。本年度は,初年度に引き続き,「持統可能な開発のための教育(ESD)」を射程に入れた新しいタイプの理科教師教育プログラムの開発と評価の準備・試行段階として位置づけ,研究を実施した。 (1)研究枠組みの精緻化,プログラムの基本原則の明確化 教師教育プログラムにおける目的論,方法論,内容論,評価論に関するフレームワークについて,教授学的内容知識(PCK),科学的リテラシー,博学連携等の観点から検討を行った。文献等による理論的な研究とともに,教師等を対象とした実態調査,外国における先進事例の調査等も実施した。成果の一部は,ロンドン大学の研究協力者にレビューを受け,国際的な視点からの精緻化に取り組んだ。 (2)プログラムの試行的開発と評価 大学院及び現職教育レベルを対象として,ESD意識を高めるための教育プログラムの試行的開発と実践・評価を行った。大学院生を対象としたものはESDの導入部分の事例開発,現職教育では更新制の講習において植物園との連携による実習の事例開発を行った。いずれも試行としての事例研究であったが,本格的なプログラム開発のための重要な知見を得ることができた。 (3)成果発表 成果の一部は,日本科学教育学会,日本理科教育学会,日本博物館学会等に発表された。また海外においては,International Conference of East-Asian Science EducationやEuropean Science Education Research Association 2009等の国際会議においても公表された。
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