2008 Fiscal Year Annual Research Report
湯川・朝永・坂田記念史料の整理および史料記述データベースの整備
Project/Area Number |
20240073
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
高岩 義信 Tsukuba University of Technology, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (10206708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
九後 太一 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (00115833)
伊藤 憲二 総合研究大学院大学, 葉山高等研究センター, 准教授 (90345158)
五島 敏芳 京都大学, 総合博物館, 講師 (90332139)
金谷 和至 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (80214443)
棚橋 誠治 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00270398)
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Keywords | 科学史 / アーカイブズ学 / 素粒子論 / データベース |
Research Abstract |
はじめに湯川、朝永、および坂田記念史料室が収蔵する資料の既存の目録と現況との照合確認を行い未整理資料の整理の方針の検討を行った。またアーカイブズ資料(史料)の標準的な概念を理解し、本研究で採用するデータベース化の標準(EAD)に準拠するデータ作成手順の検討を行った。国文学研究資料館が運用する「史料情報共有化データベース」と「EAD-XML検索システム」からなるシステムは入力からEAD準拠形式への変換および公開・検索まで一通りできるので、そこにデータ入力することとした。坂田史料室のように作業場所にインターネット環境が整えられない場合には、EAD標準に変換できるよう設定した簡易データベースでローカルなPCに入力をしていく方針を取る。データベース化は既存の目録のデータを照合を行いながら入力することから開始し未整理分の資料の整理分別作業と並行しながら入力を進めることになった。未整理資料の整理の方針は、資料の収蔵状況によるまとまりの単位の階層性を考慮し、上の階層のデータを作成し全貌を掴むこと、またその単位ごとに優先度を判断し、より詳細の資料データ作成の順序を設定して行く方針をとった。この作業に以前から関わりのあった科学史家の協力を得て行われた。しかし、インターネット経由でのデータ入力作業は能率が上がらないこと、国文研のシステムと入力データの整合性の確認など、システム管理者との協力体制が必要であったが十分な連携がとれないといった問題が見られ、次年度への課題として残された。また、劣化が懸念される資料の長期保存、頻繁なアクセスに耐えるようにするため、および将来インターネットで資料公開を可能にするためにデジタル化の作業の検討が行われ、一部の資料のデジタル化が行われた。
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Research Products
(2 results)