2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20241018
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
岡本 峰雄 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (70345403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野島 哲 九州大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (30112288)
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Keywords | 環境材料 / 環境技術 / 国際協力 / 海洋生態 |
Research Abstract |
1、高強度セラミックの運用法の開発と改造 平成22年度に試作した高強度型サンゴ着床具を用い、外洋波浪の影響を受けるアウターリーフで、ミドリイシ属サンゴの一斉産卵で生まれた幼生を着生させ、3ヵ月後に回収し着生数や着生状況を観察した。また平成22年度の一斉産卵時の幼生を着生させた高強度型着床具を用い、ミドリイシ属サンゴが育った着床具を砕波体のリーフに移植して経過観察を行った。これらの成果をもとに、新しい高強度型着床具を開発した。最大の改良点は、波浪の影響を軽減させるための小型軽量化と、高波浪なリーフでの移植後の流失を防ぐための固定法の追加であった。従来は着床具の脚部をリーフに接着固定する方法であったが、それに加え着床板部に2個の穴をあけて、ステンレス釘などで固定を補強できるようにした。 2、石西礁湖でのサンゴ再生技術の研究開発 高波浪な環境にあるリーフに設けた実験区において、一斉産卵で加入した稚サンゴと着床具に育った移植サンゴの成長・生残について追跡調査を行い、ミドリイシ属サンゴの1才から3才までの成長と生残を明らかにした。 3、マナド海域のサンゴ再生実験 マナド海域の4ヶ所に設置した着床具に育ったサンゴを用い、ブナケン島東岸で160個を移植して追跡調査を開始した。またスラベシ島北端のリクパン海域には、少数ではあるがマナド海域で着生・育成したミドリイシ属サンゴの移植を行った。こうした実験を行うため、北スラベシ州海洋水産部や地元のサムラトランギ大学ほか2大学と研究協力体制を構築した。また移植用のサンゴを着生させる着生海域、清浄静穏な育成海域、再生海域(ブナケン島、リクパン)間の着床具を容易に移動する方法も確立できた。
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Research Products
(4 results)