2012 Fiscal Year Annual Research Report
OR指向ファイナンスにおける意思決定支援モデルの開発
Project/Area Number |
20241037
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
木村 俊一 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (50143649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢木 勝茂 南山大学, ビジネス研究科, 教授 (80065482)
井上 昭彦 広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50168431)
鈴木 輝好 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (90360891)
辻村 元男 同志社大学, 商学部, 准教授 (40335328)
鈴木 淳生 名城大学, 都市情報学部, 准教授 (60513702)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | OR / 数理ファイナンス / 金融工学 / 確率モデル / 意思決定 / オプション評価 / ポートフォリオ最適化 / リアルオプション |
Research Abstract |
意思決定支援の観点から数理ファイナンス理論を再構築するOR指向ファイナンスに向けて、平成24年度は16件の雑誌論文(うち査読付き論文8件)および39件の学会・国際会議発表(うち招待講演5件)を行った。これらの研究成果は次の4つに大別することができる。(1) リアルオプションの理論と応用:リアルオプションの枠組みを用いて、競争とレジーム・スイッチを融合した新しいモデルの開発、需要に対する不確実性を考慮した企業の最適投資戦略、電力市場の参入競争分析、独占状況下における操業の柔軟性と設備容量の決定を考慮した投資評価モデルの構築などを行った。(2) 数理ファイナンスの理論的研究:連続時間確率制御問題の近似解法の開発、ファイナンスの数理モデルに有効な動的従属性解析の手法の多次元への拡張などを行った。(3) オプション価格評価:アメリカンオプションの早期行使境界の近似、原資産過程が跳躍を含む場合の有限満期をもつゲーム・ルシアンオプションの価格評価を行った。(4) 最適投資消費計画:Mertonのモデルに生命保険と終身年金を加えた形に拡張した。 これらの研究成果は、日本オペレーションズ・リサーチ学会、日本リアルオプション学会、日本数学会、数理解析研究所共同研究集会、Bachelier Congress、INFORMS、ACMSA、ICORESを含む数多くの国内外の学会・国際会議において発表され、研究目的及び実施計画に沿った十分な成果が得られたと考えられる。さらに、本研究の研究成果公表と関連する研究者との研究交流を目的として、2012年9月18日~20日の3日間、京都大学数理解析研究所において通算して4回目となるRIMS研究集会「ファイナンスの数理解析とその応用」を開催し、40名余りの参加者を得て13件の研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(56 results)