2009 Fiscal Year Annual Research Report
モジュール設計による機能性RNA-タンパク質複合体創製原理の確立
Project/Area Number |
20241051
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森井 孝 Kyoto University, エネルギー理工学研究所, 教授 (90222348)
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Keywords | モジュール / センサー / 分子認識 / ケミカルバイオロジー / RNA / RNA-ペプチド複合体 / インビトロセレクション / リセプター |
Research Abstract |
(1)RNAモジュール構造をもとにしたセンシングRNPの構築 RNP蛍光モジュールをGTP結合性RNAアプタマーに導入し、それらのGTP結合に伴う蛍光強度変化を確認した。この結果により、RNP蛍光モジュールをRNAアプタマーと融合することにより、蛍光RNPセンサーが構築できることが明らかになった。 (2)ATP結合性RNPセンサーの三次元構造解析 RNP16の三次元構造解析結果をもとにして、ATP認識と蛍光発光機構を考察した。その結果、コンセンサス配列間に存在するRNA配列が蛍光分子の消光に関与していることが明らかになった。 (3)ヘテロな分子認識モジュール構造を持つRNPリセプターの構築 二つの特徴的な構造エレメントを持つニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)を用いて、段階的なRNPリセプター構築法の有効性を検討した。 (4)ペプチドモジュールの反応活性点をもとにしたRNP触媒の構築 RevペプチドサブユニットにZnフィンガーモチーフをもとにした亜鉛イオン配位子を導入した。ZnフィンガーRevペプチドを合成し、亜鉛イオンの配位結合を評価した。 (5)細胞内に導入可能な機能性RNP複合体の構築 ATP結合性RNPセンサーおよびGTP結合性RNPセンサーの共有結合体を合成し、それらによって細胞抽出液中でATPおよびGTPセンシングが可能であることを実証した。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] An in vitro fluorescent sensor reveals intracellular Ins (1, 3, 4, 5) P4 dynamics in single cells.2010
Author(s)
Sakaguchi, R., Tainaka, K., Shimada, N., Nakano, S., Inoue, M., Kiyonaka, S., Mori, Y., Morii, T.
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Journal Title
T. Angew. Chem. 49
Pages: 2150-2153
Peer Reviewed
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[Journal Article] Design Strategies of Fluorescent Biosensors Based on Biological macromolecular Receptors.2010
Author(s)
Tainaka, K., Sakaguchi, R., Hayashi, H., N akano, S., Liew, F.-F., Morii, T.
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Journal Title
Sensors 10
Pages: 1355-1376
Peer Reviewed
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