2009 Fiscal Year Annual Research Report
多成分蛍光標識ペプチドライブラリーを用いた薬剤検索システムの構築
Project/Area Number |
20241054
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
宍戸 昌彦 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60026268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北松 瑞生 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (60379716)
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Keywords | ペプチド / 蛍光標識 / 2次元蛍光スペクトル / スクリーニング / がん細胞 / 細胞識別 |
Research Abstract |
20年度の研究で多成分蛍光標識法がほぼ確立できた。さらに実際にA431細胞に結合するペプチドの探索を行った。その結果いくつかのペプチドが細胞に結合することが確認できた。しかしそれらのペプチドは他のがん細胞や正常細胞にも強く結合することがわかった。そこで21年度では、特定のがん細胞には強く結合し、他の(がん)細胞には結合しないペプチドのスクリーニングを行った。ペプチドライブラリーとしては、8量体ペプチドのN末端から4番目と5番目のアミノ酸をそれぞれ(I, v, f, m, a, t, s, w, y, p, h, n, d, r)の14種類の内の1種類に固定した、14x14種類のものを用いた。その結果、特定のペプチド群が細胞に強く結合することが見出された。つまり細胞のペプチド識別能力は高いことが明らかになった。しかし、ある細胞に結合するペプチド群は、多くの場合他の細胞にもよく結合することがわかった。つまりペプチドの細胞識別能力は高くないことがわかった。ただし、いくつかのペプチドについては、かなりの細胞識別力があることがわかった。またこれらの結果は共焦点顕微鏡観察においても確認された。これらの結果を踏まえ、22年度では細胞識別力のあるペプチドを基にしてスクリーニングを進め、目的である特定のがん細胞だけに結合するペプチドを見出す予定である。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
T.Ohtsuki, M.Sisido
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Journal Title
The central dogma : from DNA to RNA, and to protein. In "Automation in Proteomics and Genomics"(Wiley)
Pages: 3-20
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