2012 Fiscal Year Annual Research Report
アクチュアリーとファイナンスにおけるベイジアン・モデリング
Project/Area Number |
20243017
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中妻 照雄 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (90303049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉田 勝弘 琉球大学, 法文学部, 准教授 (50377058)
谷崎 久志 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60248101)
小暮 厚之 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (80178251)
浅井 学 創価大学, 経済学部, 教授 (90319484)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 経済統計学 / ベイズ分析 / アクチュアリー / ファイナンス / リスク分析 |
Research Abstract |
平成24年度はアクチュアリーとファイナンスの実務において必要とされる定量的リスク評価をベイズ的アプローチによって行うためのモデリングと数値計算手法の研究を行った.主な研究の成果は以下の通りである. 1. 異なる資産市場間におけるボラティリティの相互依存関係の検証とそのリスク管理への応用: 株式,債券,外国為替など異なる資産間のボラティリティの相互依存関係を分析し,そのリスク管理への応用を研究した.2. GPUを利用したベイジアン・モデリングの研究: ベイズ時系列分析で多用される推定手法である粒子フィルターをGPU上で高速に実行するための新しいアルゴリズムを開発した.これにより多数の資産からなる大規模ポートフォリオの構築をベイズ的アプローチで行うことが可能となると期待される.3. 一般化パレート分布によるリスク評価: 金融機関が行う事務処理に関わるリスクであるオペレーションナル・リスクを評価するためのモデルを一般化パレート分布に基づいて構築し,これをベイズ的手法で推定する方法を研究した.4. ベイズ的アプローチによる長寿リスクの評価: 人の寿命のモデルとして広く使われるLee-Carterモデルをベイズ的アプローチで推定し,高齢化の進展によって年金基金が直面する長寿リスクを評価する研究を行った.5. ベイズ的アプローチによるリバース・モーゲージの評価: 高齢化の進展によって自宅を担保として老後の資金を得るリバース・モーゲージの重要性が我が国でも今後増していくと予想される.このリバース・モーゲージの価格評価をベイズ的アプローチで行う方法を研究した. 研究成果の報告と国内外の研究者との意見交流を行うため,国内外の学会への参加を積極的に行った.また,2012年6月25-29日に京都市で開催されたベイズ分析の世界的な学会である国際ベイズ分析学会(ISBA)の世界大会に協力した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)