2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20244022
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大塚 孝治 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 教授 (20201379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 則孝 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (30419254)
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Keywords | 不安定核 / 魔法数 / 殻模型 / 平均場模型 / 核力 / テンソルカ / 3体力 / 相互作用するボゾン模型 |
Research Abstract |
安定線とドリップラインの間にある多数の不安定核の構造を、核力に忠実に解明するのが基本目的である。Pf殻原子核についてはニュートリノ反応を調べて、論文を発表した。テンソルカを適切に含むように改良した有効核力がいい結果を出した。N=20魔法数についての研究を引き続き発展させ、O,Mg,Siなどの原子核の構造を計算して最新の実験と比べた。テンソルカによる殻進化が観測可能なデータに反映されるのが示され、Physical Review C,Physical Review Lettersなどの学術誌で発表した。特に、テンソルカと中心力の関わりを調べ、テンソルカがbareのものと核内のものとでほとんど違わないことも示した。Physical Review Letters誌に論文を発表し、特に重要論文として認めらて、Viewpoint欄でも紹介された。それは、研究協力者の修士論文にもなった。平成21年度での大きな進展の一つは、核力の中でも3体力と呼ばれるものの研究を進め、Caでの効果を明らかにしたことにある。酸素の不安定核のドリップラインは、2体力だけの理論計算では再現されないことが知られていたが、デルタ粒子に起源をおく藤田宮沢3体力の効果を取り入れた殻模型計算を行うなどの進展があった。現在論文を投稿中である。酸素アイソトープの連続状態への励起スペクトルを核力を考慮した理論で記述する連続状態結合殻模型を提唱し、24,250の最近のデータを見事に予言していることを示した。この論文は投稿中である。重い原子核での平均場模型から励起エネルギーなどを求めるのは難しいので、ポテンシャルエネルギー面から相互作用するボソン模型のハミルトニアンを決める方法を提案したが、さらにウェーブレットによって発展させて多くの原子核で成功を見た。その他、pf殻にg9/2軌道を加える計算は終了し、論文が出版された。
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Research Products
(26 results)