2009 Fiscal Year Annual Research Report
次世代干渉計技術によるTAMA300重力波検出器の高感度化
Project/Area Number |
20244034
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
藤本 眞克 National Astronomical Observatory of Japan, 光赤外研究部, 教授 (90107475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 竜太郎 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (60270451)
新井 宏二 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (50321584)
辰巳 大輔 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (70333276)
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Keywords | 重力波 / レーザー干渉計 / 宇宙物理 / 制御工学 |
Research Abstract |
本研究では国立天文台のレーザー干渉計型重力波検出器TAMA300に日本の次世代重力波検出器LCGTで使用予定の次世代干渉計方式「Resonant Sideband Extraction(RSE)」を適用し、1kHz以上の周波数帯域で重力波に対する感度の向上を目指している。 2年目の研究内容としては、以下の項目を中心に開発研究を行った。(1)建設予定の次世代LCGTでのRSE干渉計におけるアライメント制御の問題の洗い出しと検討。特に重力波信号の観測帯域を100Hz以下の低周波まで拡張すると、アライメント制御雑音の影響が深刻となる問題について防振性能とアライメント制御の2つの観点よりその実現性の検討を行った。(2)RSE干渉計制御に必要なクロック信号(15.235MHzクロックとその3倍、5倍、7倍の周波数クロックが必要)の仕様検討および試験性能テスト。RSE構成では最適な重力波感度を維持するために必要な制御自由度が増加する。これに対応するための方策として2重変調方式を採用する。ただしMode Cleanerと呼ぶ共振器をこの変調光が透過することが条件であるので、既存の15.235MHzの奇数倍の周波数信号が必要である。(3)RSE干渉計で必要となる光検出器の仕様検討および試験性能テスト。(4)RSE干渉計制御のための光変調システムのアップグレード作業。 これらの作業により3年目のRSE技術導入の準備が完了した。
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Research Products
(2 results)