2010 Fiscal Year Annual Research Report
時間反転不変性の破れ探索実験用高精度ミュオン偏極度測定装置の開発
Project/Area Number |
20244040
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
今里 純 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, シニアフェロー (40107686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 洋一 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (50311121)
林 ケヨブ 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (90332113)
清水 俊 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教 (60294146)
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Keywords | 時間反転不変性の破れ探索 / CP対称の破れ / 新しい物理 / J-PARC / ミュオンポラリメータ / ドリフトチェンバー / CsI(T1)カロリメータ / APD読出し |
Research Abstract |
1)平成21年度にカナダTRIUMF研空所で実施したJ-PARC EO6(K中間子崩壊における時間反転不変性の破れ探索)実験用ポラリメータチェンバーの実機サイズプロトタイプ(FSM)のビームテストのデータ解析を行い、その性能評価を行った。ミュオンビームのデータでアナライジングパワーなどのポラリメータチェンバーとしての基本性能に関し良好な結果の確認をすることができた。また実験をする上で系統誤差の原因となり得るチェンバーの擬似的な非対称度の測定をパイ中間子ビームで行ったが、その解析を重点的に進めた。これらの結果に基づき、ミュオンチューブ方式による改良型の第2の試作機の検討・設計及び製作を行った。現在その性能評価を続けている。(震災により実験室が使えなくなったため、この作業はやや遅れている。) 2)ミュオンポラリメータと同時計測を行うCsI(T1)カロリメターの読出し方式のR&Dを実施した。3×3=9本のモジュールをAPD(アバランシ光ダイオード)で読出す試みをし、東北大学電子光理学研究センターの陽電子ビームを用いて性能評価実験を行い、エネルギー分解能や閾値等の貴重なデータを収集するとともに、この方式の有効性を確認した。 3)将来ミュオンポラリメータでの本実験を行うことになるJ-PARCハドロン実験施設のK1.1BRビームラインのコミッショニングを行った。チェレンコフ検出器等を整備し、K中間子ビームのビーム調整を実施した。ほぼビーム光学に従ったビーム強度と、非常に高いK/π比を得ることができた。
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Research Products
(2 results)