2010 Fiscal Year Annual Research Report
微少量試料分析用超高出力パルスマイクロプラズマ分析装置の開発
Project/Area Number |
20245017
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
沖野 晃俊 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 准教授 (60262276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 栄喜 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (70114890)
渡辺 正人 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教 (20251663)
古田 直紀 中央大学, 理工学部, 教授 (90101055)
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Keywords | マイクロプラズマ / 微量元素分析 / 細胞分析 / 大気圧プラズマ / パルスパワー / 微少量試料 / 発光分析 / 質量分析 |
Research Abstract |
細胞やナノ粒子などの微少量試料内の微量元素の超高感度分析を目的として,マイクロプラズマ分析装置の開発を行っている。平成22年度は,独自方式のパルス電源を開発することにより,平均電力を抑えつつ瞬間的に大電力を印加する,高出力パルスマイクロプラズマを開発した。最大55kWの入力電力を達成し,直流動作と比べてヘリウム原子線の発光強度を約10,000倍向上させることに成功した。プラズマを時間分解分光測定することで,プラズマの生成消滅過程および試料元素の励起機構を調査した。その結果,4・sで試料元素が励起,イオン化していることを明らかにし,正確かつ精密な微少量試料の導入法が必要となることを示した。 微少量試料の分析のため,微小な液滴をプラズマ中に射出できるドロプレットネブライザの改良を行った。従来は電磁バルブを用いていたが,これをピエゾ素子に変更することで,ドロプレットの体積を700ピコリットルから14ピコリットルに低減することに成功した。 このドロプレットネブライザをマイクロプラズマに適用し,ナトリウム溶液の発光分析において安定な導入を確認するとともに,90 fgの検出下限値を実現した。 ジェット型のマイクロプラズマを開発してICP質量分析装置およびリチウムイオン付加質量分分析装置に適用し,試料表面付着物質の高感度分析に成功した。
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Research Products
(4 results)