2008 Fiscal Year Annual Research Report
多色・超短パルスレーザーの発生とその応用技術の開発
Project/Area Number |
20245018
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
今坂 藤太郎 Kyushu University, 工学研究院, 教授 (30127980)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内村 智博 九州大学, 工学研究院, 助教 (40346820)
財津 慎一 九州大学, 工学研究院, 助教 (60423521)
今坂 智子 九州大学, 芸術工学研究院, 教務職員 (90193721)
|
Keywords | 超短パルス光 / 誘導ラマン散乱 / 四波ラマン混合 / 多色レーザー / 質量分析 / パルス幅測定 |
Research Abstract |
1.高繰り返し超短パルスレーザーの研究 基本光となる緑色レーザー(532nm)から重水素をラマン媒質とした場合に発生する赤色レーザー(1次ストークス光632.5nm)と青色レーザー(1次アンチストークス光:459.1nm)を得るために必要な負分散ラマン共振器を設計した。三原色レーザーを発生させるために必要な十分な帯域と負分散値を有する共振器を実現した。 120THz繰り返し光パルスを発生させるための基礎となる共振器内位相整合四光波混合現象を解明するために、近赤外レーザー励起による回ラマン準位を利用した同現象の実現と、出力された位相同期多周波数光の時間波形評価を初めて行った。その結果、17,6THzで変調された光繰り返し光パルス列の測定に成功した。 2.単一超短パルスレーザーの研究 時聞的に変動する偏光を有する光パルスを用いる新しい分子コヒーレンス励起手法を発案し、紫外域において100THzを超える帯域にわたるラマンサイドバンドの発生に成功した。また、光ビートを有する形状に波形整形した励起パルスをを用いる独自の方法も実現し、これによって、時間幅10fsに相当する帯域を有する深紫外超短パルス光の発生を実現した。 中空キャピラリー導波路を利用した深紫外超短パルス光励起誘導ラマン散乱光の発生を初めて実現した。振動1次から3次までのストークス光と振動1次アンチストークス光を測定した。この際に導波路内でのモード選択に起因すると考えられる振動-回転ストークス光の特異的発生と、ほぼ100%に達する波長変換効率を初めて観測した。
|
Research Products
(10 results)