2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20245032
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
北爪 智哉 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (30092547)
|
Keywords | one-pot反応 / フッ素系物質 / 分解菌 / 酵素反応 / MetK / MtnN / 5-FDR / 資源循環 |
Research Abstract |
連続する3つの酵素反応による5'-fluoro-5'-deoxyadenosine(5-FDR)の創製 ATP、L-メチオニンを出発物質とし、MetK、フルオリナーゼ、MtnN酵素類とフッ化物イオンを用いて、one-pot反応を行い5-FDRを創製するための最適化条件の検討を行った。まず、フッ化物イオンの濃度がATPとL-メチオニンからMetK存在下、SAM合成に大きな影響を与えることを明らかにした。さらに、L-メチオニンの濃度も5'-FDAを合成するためには重要な要素であることを明らかにし、ATP、L-メチオニンを出発物質とし、MetK、フルオリナーゼを用いた2段階連続反応での最適化条件を検討し、条件を見いだした。さらに、MetK、フルオリナーゼ、MtnN酵素類を用いた連続する3つの酵素反応をone-pot下で行うための条件を検討し、合成中間体として有用な5-FDRをATPから20%以上の転換率で創製するone-pot法を確立することが出来た。 継続可能なフッ素源を利用するフッ素資源循環型システムへの試み 実用的に使用されたフッ素系物質をフッ素源として用い、フッ素資源の循環システムを構築を検討した。フッ素源としては、研究者らのグループが水溶液あるいは緩衝液中で容易に分解することを報告している各種のBF_4イオン液体を利用した。ATP、L-メチオニンを出発物質とし、MetK、フルオ1リナーゼ、MtnN酵素類とともに各種のBF_4イオン液体を反応系で培養することにより、10%程度の転換率で5-FDRを創製することが出来た。さらに、BTFを菌体により分解し、生成したフッ化物イオンをフッ素源として利用してのone-pot法による5-FDR創製法を開拓しフッ素資源循環型システムにも成功している。
|
Research Products
(6 results)