2012 Fiscal Year Annual Research Report
有機界面のキャリア輸送現象と有機電子光デバイスの高速化に関する基礎的研究
Project/Area Number |
20246058
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大森 裕 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50223970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶井 博武 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (00324814)
景山 弘 琉球大学, 工学部, 准教授 (50294038)
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Project Period (FY) |
2008-05-12 – 2013-03-31
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Keywords | 有機導体 / 分子性固体 / 電子・電気材料 / 有機発光素子 / 有機受光素子 / 真空プロセス / 溶液プロセス / 有機界面 |
Research Abstract |
高速で動作する有機電子光デバイスの実現を目的とし,可溶性のある低分子系材料,高移動度材料の薄膜およびその積層構造を用いた有機デバイスを作製し,界面への単分子膜の挿入効果を含めた電気的光学的特性の評価を行った.その概要を下記に記します. 1. 高速化・高効率化が可能な積層型有機発光素子:インピーダンス分光法による素子パラメータの解析を行い,過渡応答特性との関係について詳細な検討した.その結果,有機/金属界面,有機薄膜解明におけるキャリアの蓄積が認められ,トラップされたキャリアが素子の応答性が大きく影響していることが判明した.単分子膜を挿入する事によりキャリア注入の改善および有機層界面におけるトラップの減少に効果があり,素子特性が改善可能であることが明らかになった. 2. 有機受光素子の高感度化と高速化:高分子薄膜界面への単分子膜の導入,正孔輸送性のスターバスト系材料と電子輸送性のフルオレン系材料によるバルクへテロ構造の形成にて,受光感度と消光比の増加を実現した.また、素子特性とエネルギーバンド構造との関係について検討を行った。 3.オール溶液プロセスによるデバイスの作製と高速化:ナノ粒子銀を電極に用いたオール溶液プロセス素子作製について検討を行った.半導体層および絶縁層としてポリマー材料を用いる事により,ゲート絶縁膜を紫外光でパターン化し,オール溶液プロセスによる有機発光トランジスタが作製可能であることを見出した.発光素子と駆動トランジスタを一体化した素子により,短チャネルトランジスタによる高速駆動化についても検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(60 results)