2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20246069
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小杉 幸夫 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (30108237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇都 有昭 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教 (90345356)
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Keywords | ハイパースペクトル画像 / 農業リモートセンシング / 塩害評価 / レッドエッジ / 印刷画像評価 / 水ストレス / 遺体検出 / 社会の安全・安心 |
Research Abstract |
ハイパースペクトル画像処理を以下の4分野に適用し、実社会のニーズに資する技術的基盤の確立に努めた。特に本年度は、3月11日に勃発した東日本大震災の重大性に鑑み、農林業の復興計画、自然環境の再生に踏み込んだ研究も実施した。 1.農・林業分野でのハイパースペクトル・リモートセンシングの高度化: 昨年度までに観測したハイパースペクトル画像の解析を進めるとともに、無人ヘリ観測系の改良を行い、SPAD値推定等の実用性を評価した。また、東日本大震災で津波による塩害被害を受けた宮城県亘理町のイチゴ栽培地域の塩害測定を実施し、塩害農地復興に資するデータ提供を行うとともに、イチゴの塩害再現実験を行い、塩害に伴うレッドエッジのブルーシフトを確認した。 2.医療分野でのハイパースペクトル画像処理の有効利用: 昨年度までに東京医科歯科大学の協力で取得したヒトのガン組織のハイパースペクトル画像の特徴量をより高い精度で画像化できるよう、スペクトル情報と組織の空間的な情報を含めた、総合的な認識指標について検討を行った。さらには、赤外スペクトル画像による悪性腫瘍探知を内視鏡レベルでも実施できるよう、多波長LED光源等周辺技術も含めた総合的検討を行った。 3.災害復旧分野でのハイパースペクトル・センシング技術の実用化: 地震・津波によって被害を受けた地域のマルチスペクトル衛星画像について、NWI指標を適用し、処理結果を画像化してホームページ上で公開した。ハイパースペクトル計測で得られたデータをもとに、被災地での遺体の探索にも有効な赤外域のスペクトル演算機構を実装したセンシング機器の試作をおこなった。 4.ハイパースペクトルによる印刷原稿およびLED照明の演色性評価: 大震災による電力逼迫でLED照明の普及が加速されたが、その演色性の評価は不十分である。本研究では、ハイパースペクトルセンサを用いた高精度の評価方式を提案した。
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[Presentation] 東日本大震災による土壌および井戸水の残存塩分量と時系列Xバンド合成開ロレーダ画像の関連解析2011
Author(s)
斎藤元也, 宇都有昭, 角本繁, 小杉幸夫, 関晴之, 小田川信哉, 斎藤秀武, 多賀圭嗣, 落合成光, 原野誉, 島村秀樹
Organizer
システム農学会秋季大会
Place of Presentation
広島
Year and Date
2011-10-23
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