2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20246075
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀 宗朗 The University of Tokyo, 地震研究所, 教授 (00219205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小國 健二 慶応大学, 理工学部, 准教授 (20323652)
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Keywords | 自然災害 / 複合災害 / 復旧過程 / 大規模数値計算 / 非線形解析 / マルチエージェント / オブジェクト / 統合化 |
Research Abstract |
統合自然災害シミュレーションシステムとは,災害シナリオに応じて,都市に生じる災害・被害と被害対応を数値計算によって予測するシステムである、地理情報システム(GIS)を使って都市や構造物の解析モデルを作成し,災害・構造物応答,被害対応を計算し可視化する.平成19年度では各種都市モデルを自動構築するための基盤となる,共通モデリングデータ(CMD)を用いた統合技術を開発することを目的としていた.各種GISのデータをCMDに変換することで,柔軟に都市モデルを構築することが可能となるため,GISのデータをCMDに変換することはシステム開発に本質的に重要である,多様なフォーマットのGISのデータをCMDに変換する,堅牢性の高いコードを開発した.基となったコードを大幅に改良し,CMDに関わるオブジェクトの独立性と適用性を高めた,透明性の高いコードを作成した.この結果,さまざまな都市のさまざまなGISに対し,地震・津波の物理シミュレーションと,避難行動のマルチエージェントシミュレーションを実行する都市モデルが自動構築できるようになった.また,国内のみならず海外の都市に対しても,都市モデルの自動構築が可能となった.CMDのコードの開発とは別に,高度な構造物地震応答と都市洪水氾濫の数値解析手法を統合自然災害シミュレーションシステムに取り込むこと,マルチエージェントを使った自然災害からの復旧過程のシミュレーションの開発に成功した.
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