2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20246075
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀 宗朗 東京大学, 地震研究所, 教授 (00219205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 強 東京大学, 地震研究所, 准教授 (20333833)
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Keywords | 地震防災 / 自然災害防災 / 数値計算 / エージェント / 可視化 |
Research Abstract |
本研究の目的は,地震・風水害・火山噴火を具体的な対象とした,自然災害シミュレーションを行うシステムの開発である.我が国観測史上最大の地震が引き起こした2011年東日本大震災の被害状況が明らかになるにつれ,研究開発項目に以下の2つを追加することが必要であると認識するに至った. 1)構造物の損傷・破壊という物的被害のみならず人的被害を引き起こす津波を自然災害の一つとして加えること. 2)地震発生から実際に津波からの避難を開始するまで10~30分程度の時間があったという事例も判明したため,避難シミュレーションにもこの点を考慮した改良を加えること. このため,当初,予定していた東京23区と仙台市を対象とした,自然災害シミュレーションの試験運用を一旦停止し,津波シミュレーションの追加と避難シミュレーションの高度化のため,コード開発を優先させることとした. 津波シミュレーションには外洋・湾外・湾内等を対象としたさまざまな数値解析手法がある.津波による構造物の損傷・破壊のシミュレーションができることを考慮し,SPH法 (Smoothed Particle Hydrology) に基づく3次元ナビエ-ストークス方程式の数値解法をコード化し,このコードによる津波シミュレーションを行うこととした.並列化が可能なコードの開発に成功した.避難シミュレーションの高度化の具体的な内容は,エージェントの多様化である.エージェントに避難開始時間を導入し,さらに,避難行動を開始していないエージェントに避難を勧告・強制するオフィシャルエージェントを設計した.避難遅延時間・オフィシャルエージェントとも良好に機能することを確認した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
24年度が最終年度であるため記入しない.
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため記入しない.
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[Presentation] Three-dimensional seismic response analysis of underground ramp tunnel structure based on multi-step analysis with massive numerical computation2012
Author(s)
Mitsumasa Osada, Hiroshi Dobashi, Kenji,Namikawa, Sho Nonaka, Tsuyoshi Ichimura, Muneo Hori, Takemine Yamada, Naoto Ohbo, Yoshihiro Terashima, Naoyuki Kojima, Takashi Obara
Organizer
World Tunnel Congress 2012.
Place of Presentation
Bangkok, Thailand
Year and Date
20120518-20120523
Invited
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