2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20246078
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
濱田 政則 Waseda University, 理工学術院, 教授 (30164916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
外崎 真理雄 (独)森林総合研究所, 木材特性研究領域, 木材特性研究領域長 (00353780)
沼田 淳紀 飛島建設株式会社技術研究所, 研究員 (10443649)
吉田 雅穂 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (90210723)
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Keywords | 木杭基礎 / 液状化 / 流動化 / 建物基礎 / 盛土 / CO2消減 / 温暖化防止 / 地球環境 |
Research Abstract |
木材を用いた液状化・流動化防止効果に関する重力場の模型実験により、液状化層厚に対し一定の打設長を有する木杭基礎は液状化による構造物の傾斜を大幅に減少させる効果があることが示された。これは木杭が構造物直下の液状化地盤の側方流動を阻止する効界があるためと考えられる。又、盛土の基礎に木杭を用いた場合も、基礎地盤の液状化による盛土の沈下・変形を大幅に低減できることが同じく模型実験により示された。しかし、既設盛土を対象として法尻のみに木杭を打設した場合には杭頭を固定する方策を採らない限り対液状化の効果がないことが示された。 木材の耐久性について、東京霞ヶ関中央合同庁舎と東京渋谷東横線高架橋の2事例について既設木杭の発掘調査、および関東大震災と隅田川架橋基礎に関する文献調査により、土質条件、地下水位の変動および木質が木杭の腐朽に与える影響が調査された。さらに土槽を用いた木材の腐朽促進試験と現場実験による地中木材の腐朽度調査により、土質条件、地下水位等が腐朽に与える影響が定量的に示された。 1970~2007年の公共土木・民間土木の工事種別毎の総工事費評価額のデータを解析し、軟弱地盤改良における木材代替利用の可能性を調査した。構造物周囲木杭打設によるコンクリートパイル・鋼管パイルの代替として114万m3、道路盛土・堤防の筏基礎については5.6万m3、木杭打設については83万m3、と推計され、年間100万m3の需要ポテンシャルがあることが示された。
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