2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20246078
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
濱田 政則 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30164916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
外崎 真理雄 独立行政法人森林総合研究所, 木材特性研究領域, 木材特性研究領域長 (00353780)
沼田 淳紀 飛島建設株式会社, 技術研究所, 研究員 (10443649)
吉田 雅穂 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (90210723)
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Keywords | 木杭基礎 / 液状化 / 流動化 / 建物基礎 / 盛土 / CO2削減 / 温暖化防止 / 地球環境 |
Research Abstract |
本研究は、土木工学分野と森林学分野により研究により構成されている。土木工学分野では、(1)既往地震における木杭基礎の液状化・流動化対策効果の調査、(2)模型実験と数値シミュレーションによる木杭の液状化・流動化対策効果の検証、および(3)木杭による液状化・流動化対策のためのガイドラインの作成、を行った。一方、森林学分野では、(4)各種木材による木杭生産時のCO2の排出量の予測、および木杭として活用した場合の地中炭素貯蔵量の予測、(5)地中木材の腐朽特性と対策に関する研究、を行った。土木工学分野と森林学分野の横断的研究として、(6)将来の木杭の需要量と可能供給量の予測、および(7)木杭の活用が木材の生産・流通システムの活性化と森林の保全・回復に与える影響の評価を行った。これら一連の研究成果を統合することにより、(8)木杭活用によるCO2削減効果の評価を行った。平成22年度は以下の研究成果を得た。 (1)木杭の液状化・流動化対策効果模型実験による検証:木杭の打設密度・杭長等が液状化・流動化対策の効果に与える影響を重力場および遠心載荷場による実験により明らかにし、ガイドライン作成の基礎資料を得た。 (2)木杭による液状化・流動化対策ガイドライン作成に向けた基礎資料の整備:既往地震における木杭基礎の液状化・対策化効果の調査結果および模型実験と数値シミュレーション結果および木杭の腐朽特性と対策法に関する研究成果を総合化して、土木構造物に木杭を活用するための設計法と施工法に関する技術ガイドライン作成のための基礎資料を整備した。 (3)木杭活用によるCO2の削減効果の評価:木杭の需要量と供給可能量の推定および木材生産・流通システムに関する調査結果をもとに、木杭による炭素の地中貯蔵量とCO2削減量の評価を行い、我が国の温暖化対策への貢献度を示した。
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Research Products
(11 results)