2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20246082
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
椎葉 充晴 Kyoto University, 工学研究科, 教授 (90026352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立川 康人 京都大学, 工学研究科, 准教授 (40227088)
市川 温 京都大学, 工学研究科, 助教 (30293963)
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Keywords | 水理水文モデル / 統合型共通基盤 / モデル構成技術 / 共通プラットフォーム / 要素モデル / OHyMoS / オブジェクト指向 / 統合シミュレーション |
Research Abstract |
1) 異言語で記述されたモデルの結合技術の開発 複数の異なる言語で記述されたモデルを結合するために、多言語環境への対応を行った。これまでに当該申請者らが開発してきた従来型システムは、オブジェクト指向型計算機言語C++で記述されており、単一の計算機言語の利用を前提としていた。これを多言語環境に対応するためにMicrosoft社の.NETフレームワークを用いて、C#言語を用いて全面的に記述しなおした。これによって.NETフレームワークで動作するVisual Basic、C++など、多言語で記述された要素モデルが混在しても、まったく問題なくそれぞれの言語で作成された要素モデルを結合して全体の流出系モデルを動作させることが可能となった。また、入力データの取得環境として、従来のファイルからの入力に加えてSQLサーバーやPostgresqlなどのリレーショナルデータベースから直接データを取得し要素モデルに与える環境を構築した。 2) 大規模分散並列シミュレーション技術の開発 大規模な水理・水文計算に対応するために、要素モデルの計算を自動的に分散並列的に実行する技術の開発に着手した。大規模計算はLinux環境で実施することを想定しており、並列計算機に導入した64ビットOSのもとで分散並列シミュレーションが実現できるように既存の統合型共通基盤を改良した。現時点では、あらゆる要素モデルに対する並列計算を実現することはできないため、引き続き、統合型共通基盤の改良を継続する。 3) ユーザーインタフェイスの開発 モデル構成作業、モデル適用作業の二つの作業を支援するユーザーインタフェイスの開発に着手し、ユーザーが計算機画面においてグラフィカルな形で上記の二つの作業を行なえるような基本的な枠組みを開発した。
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