2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20246082
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
椎葉 充晴 京都大学, 工学研究科, 教授 (90026352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立川 康人 京都大学, 工学研究科, 准教授 (40227088)
市川 温 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (30293963)
萬 和明 京都大学, 工学研究科, 助教 (90554212)
KIM Sunmin 京都大学, 工学研究科, 講師 (10546013)
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Keywords | 水理水文モデル / 統合型共通基盤 / モデル構成技術 / 共通プラットフォーム / 要素モデル / OHyMoS / CommonMP / 統合シミュレーション |
Research Abstract |
本研究では、当該申請者らによって確立された水理・水文モデルの結合と総合化に関する技術を基礎として、より高度で先端的なモデル構成技術を開発するとともに、モデルの利活用を支援・促進するシステムを構築して、水理水文モデルの開発・利用のための統合型共通基盤(以下、統合型共通基盤)を確立する。具体的には、異なる計算機言語で作成された水理水文要素モデルを相互に結合して共通に動作させる技術や、大規模な計算を分散並列的に行なう技術、DHIやHECといった諸外国の機関が開発した水理水文ソフトウェアと連携して動作する仕組みの開発に取り組む。平成22年度は以下を実施した。 1)異なるモデリングシステムの相互利用環境の開発:異なる水理水文モデリングシステムで実現された要素モデルを相互に利用するための相互利用環境を開発した。具体的には、本研究室が開発してきた水文モデリングシステムOHyMoSと国土交通省国土技術政策総合研究所が開発するCommonMPを相互に利用するための計算機ソフトウェアを開発し、ホームページ上で公開した。また、OHyMoS上で開発した基本的な要素モデルをCommonMP上に移植した。 2)大規模分散並列シミュレーション技術の開発の継続:統合型共通基盤の機能として、大規模なシミュレーションを分散並列的に実行する技術を検討した。具体的には並列計算機を用いるための標準化した規格であるMPI(Message Passing Interface)を用いて、本研究代表者らが開発してきたOHyMoSを並列計算機で動作させる計算機プログラムを構築した。これにより、粒子フィルタを用いた実時間流出予測システムをOHyMoSを用いて並列計算機上で開発する準備が整った。 3)水理水文モデルの開発・利用のための統合型共通基盤の普及:CommonMPを普及させるための一般書を作成した。平成22年度中に原稿作成が終了し、平成23年4月に(株)技報堂出版から発刊予定である。
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Research Products
(5 results)