2008 Fiscal Year Annual Research Report
ワークフローシステムを中核とした造船設計システムの実務と教育への展開
Project/Area Number |
20246123
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大和 裕幸 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (50220421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 宏 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (40302757)
白山 晋 東京大学, 人工物工学研究センター, 准教授 (10322067)
稗方 和夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (80396770)
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Keywords | 設計工学 / 船舶工学 / ソフトウェア学 / 工学教育 / 認知科学 |
Research Abstract |
過去の研究テーマで開発したShareFastシステムは、組織による協調設計現場での知識の抽出とその利用に関する実務システムおよびワークフローをガイダンスとして学生が自分で設計をおこなう造船設計教育システムとして利用できる。本研究は、ShareFastシステムに2つの拡張を行うことを目的とする。 (1)ワークフローシステムの中核部分をさらに拡張して、実用上必要になる組織構造に対応する知識の抽出を行い、その運用機能をグループウェアを利用して実装すること。具体的には設計チームの複数の設計者間でのコラボレーション管理機能を開発実装である。 (2)造船設計教育システムに、造船設計教育の本質である船体形状と配置設計への市販CADを用いた展開を行うこと。 平成20年度は、(1)について現在造船所で行われている組織体系と設計過程での組織ごとの機能とコラボレーションの現状調査を行った。調査結果から、造船所の組織と作業工程のモデリング、作業工程のクリティカルパスを最小化する最適作業計画立案エンジンの開発、作業ワークフローに基づいた組織メンバーへの作業指示システムの開発、を行った。これらの3つの成果から、組織メンバーのスキルレベルにより組織全体のパフォーマンスがどのように変化するかを定量的にシミュレートできることを示し、組織全体のパフォーマンス、すなわちコラボレーション作業のパフォーマンスを評価する仕組みを構築した。次年度以降は、作業指示システムがグループウェアとして組織のメンバーへのユーザインタフェースとなるため、その充実を進めコラボレーション支援プラットフォームを実現する。(2)については(1)と並行して国内の複数の造船所および造船CADの現状調査を行った。従来の研究では基本設計等の上流が設計教育の中心となっていたが、詳細設計から生産設計を含めて調査対象として教育コンテンツの検討を行った。
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Research Products
(2 results)