2009 Fiscal Year Annual Research Report
ワークフローシステムを中核とした造船設計システムの実務と教育への応用
Project/Area Number |
20246123
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大和 裕幸 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (50220421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 宏 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (40302757)
白山 晋 東京大学, 人工物工学研究センター, 准教授 (10322067)
稗方 和夫 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (80396770)
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Keywords | 設計工学 / 船舶工学 / ソフトウェア学 / 工学教育 / 認知科学 |
Research Abstract |
知識を内蔵するワークフローシステムを基盤技術として、 (1)協調設計現場での組織構造に対応する知識の抽出を行い、その運用機能をグループウェアを利用して実装する。 (2)造船設計教育の本質である船体形状と配置設計への市販CADを用いた展開を行うことにより、現場での設計知識システムと造船設計教育システムとを完成させる。 これにより、設計者の知識の記述や設計情報の効率的な管理が可能になり、先端的な協調作業支援機能が実現できる。ナレッジマネジメント、コラボレーション支援という組織内ITシステムを検証するための実験プラットフォームを構築し、産業組織を効率的に運用ができることを検証する。 平成21年度は、現状調査による全体システム構想の確定を受けて、実装作業とプロトタイプシステムの開発を行った。 組織による協調設計現場での知識の抽出とその利用に関する実務システムについて、LotusNotesとShareFastを統合し、実用に耐えるコラボレーションプラットホームを開発した。また、開発したプラットホーム上で工場の作業をフロー形式で記述し、ルールベースを用いて分析したところ、チームの負荷が高いタイミング等を発見できた。 次年度は、以下の項目についてさらに検討を深めて、ソフトウェアの仕様を決定し、実装を進める必要があることがわかった。 (1)設計手順の整理 (2)設計知識および工場などの現場での知識の収集 (3)CADシステムとの連携 (1)(2)については、ShareFastシステムを用いることで得られた知識をフロー形式で記述し、また関連するデータも同一システム上に格納する。知識、データを同一の情報システムで表現するため、オントロジー等の標準化された知識記述言語の活用も検討する。また、製造業・造船業の実務での利用を考えた際には、(3)の検討は必須である。
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Research Products
(7 results)