2008 Fiscal Year Annual Research Report
超伝導トカマク起動のためのECHによる無誘導磁気面形成法の研究
Project/Area Number |
20246133
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
前川 孝 Kyoto University, エネルギー科学研究科, 教授 (20127137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 仁 京都大学, エネルギー科学研究科, 准教授 (90183863)
打田 正樹 京都大学, エネルギー科学研究科, 助教 (90322164)
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Keywords | 炉心プラズマ / 無誘導立ち上げ / ECH / 超伝導トカマク / 磁気面形成 |
Research Abstract |
通常アスペクト比を持つ将来の超伝導トカマク炉への発展・適用を念頭に、マイクロ波電力によるプラズマの電子サイクロトロン加熱(ECH)を用いた無誘導磁気面形成法の開発研究を小型装置LATEにおいて行う。特にa/R=1.5の低アスペクト比からa/R=3の通常アスペクト比にわたる広範囲での実現を3年計画でめざす。本年度は初年度であり、成果は以下のとおりである。 (1) マイクロ波電力を増力すれば、磁気面形成に至る時間を短縮できることが判明し、従来の磁場パルス幅で磁気面形成が図れる見込みがたったので、マイクロ波電力の増力を行った。これにより、より大電流まで立ち上げが可能となり、より本格的な磁気面形成を目指すことができる。 (2) アスペクト比をa/R=1.5〜3の範囲で任意に設定できる可動式アスペクト比設定用リミターを製作した。 (3) 付加的な垂直磁場Bvコイルと同駆動電源、およびプラズマ水平位置検出回路よりなるプラズマ位置帰還制御システムを試作した。 (4) フラックスループからの磁気信号を基にしたプラズマ電流分布推定法において、従来のものより磁気信号により適合する新たな電流分布モデルを導入した。 (5) プラズマ電流は主に高エネルギー電子テイルが運ぶが、非等方圧力モデルによりその空間分布を導出する方法を開発した。
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