2011 Fiscal Year Annual Research Report
RAT-U13snoRNA複合体構造解析によるリボソーム成熟機構の解明
Project/Area Number |
20247007
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田中 勲 北海道大学, 先端生命科学研究科(研究院), 特任教授 (70093052)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姚 閔 北海道大学, 先端生命科学研究科(研究院), 教授 (40311518)
|
Keywords | X線結晶構造解析 / RNA-タンパク質相互作用 / snoRNA / リボソーム生合成 / アセチル化 |
Research Abstract |
リボソームは翻訳の基幹装置であり,その生合成機構の解明は,生命現象解明の中心的課題である.本研究では,rRNAの成熟過程を,アセチル基転移酵素とガイドsnoRNAの複合体解析を通して解明することを研究目的としている.鈴木勉(東大・院工)は,最近,真核生物においてrRNAのHelix45のアセチル化に関与する必須遺伝子を同定したが,この遺伝子は,我々が構造解析したtRNAアセチル基転移酵素TmcAのホモログをコードしている.我々はこれらの事実から,このTmcAホモログは備え持つヘリケースドメインによりHelix45の2次構造を解きつつ,U13をガイドとしてpre-18SrRNAに結合し,アセチル化を施しているという新しい概念を持つに至った.本申請では,このTmcAホモログ(RAT:RNA AcetylTransferase)を研究対象とした.結晶化のために,マウス由来RAT(mRAT)に加え,S.cerevisiaeなど7種の生物種を新たなターゲットとし,さらに,それぞれのRATのC末端disorder領域をtruncateした変異体も作成した.その結果,C末端123残基を削ったS.cerevisiae由来RAT(ΔC123-yRAT)が最も高純度かつ収量よく調製できることが明らかになった.高純度に調製したΔC123-yRATを用いて約3000条件の結晶化スクリーニングを行い,得られた結晶を用いて大型放射光施設SPring-8 BL32XUにおいてX線回折実験を行った.その結果,最大分解能9Åで回折を得ることに成功した.さらに,位相決定のためのSe-Met置換体ΔC123-yRATの調製及び,結晶化も行った.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(15 results)