2008 Fiscal Year Annual Research Report
イオンチャネルの構造-機能ダイナミクス:ゲーティング構造変化の単一分子解析
Project/Area Number |
20247016
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
老木 成稔 University of Fukui, 医学部, 教授 (10185176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 真幸 福井大学, 医学部, 助教 (40452122)
清水 啓史 福井大学, 医学部, 助教 (50324158)
今野 卓 福井大学, 医学部, 准教授 (50225637)
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Keywords | イオンチャネル / 1分子測定 / 高輝度放射光 / X線回折 / 単一チャネル電流記録 / ゲーティング |
Research Abstract |
平成20年度は本研究の基礎を固めるための2つの課題に集中し、ほぼ目的を達することができた。2つの課題とは高輝度放射光施設の利用と1分子測定装置の確立である。第一の課題に関して、従来利用してきたSPring-8だけでなく、様々な施設の利用を可能にすべく施設使用申請を行ってきた。その結果、ESRF(European Synchrotron Radiation Facility)とSLS(Swiss Light Source)でのビーム時間を十分な期間、獲得することができ、またそれら施設との協同研究体制を確立することができた。また測定装置については従来から懸案の高速画像取り込みを実現するために、さまざまなカメラをテストし決定した。すでに高速取り込み実験は開始し、従来の100倍程度の高速でも回折点を捉えられるだけの感度があることが明らかになった。またそれぞれの施設に備えられた測定装置には優れたものがあり、それらの利点を生かした実験を計画しつつある。 同時にラボレベルでの1分子測定実験を並行して進めるために、TIRFでの高速カメラをテストし高速取り込みが可能なものを決定した。 これとは並行して、1分子測定でゲーティング特性を明らかにするために最適な変異KcsAチャネルを脂質平面膜法で検討した。その結果、E71Aはフィルタゲートがほとんど開存した状態にとどまることが明らかになり、ヘリックスゲートを検討するには最適な変異型であることが明らかになった。
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Research Products
(12 results)